地区シリーズに間に合ったフリード ブレーブスを救う好投なるか

ホームで2年ぶりの完封負けを喫し、地区シリーズで黒星スタートとなったブレーブス。しかし、今季メジャー最多の104勝を挙げたチームに頼もしい戦力が戻ってきた。左手人差し指のマメの影響で9月下旬から故障者リスト入りしていたマックス・フリードだが、地区シリーズ第2戦に先発することが決定。「状態は本当にいい。力強さを感じている。今季はあまりイニングを消化できていないけれど、復帰して仲間とともに戦うことができるのが楽しみだよ」と明日の登板への意気込みを口にした。

フリードは地区シリーズ第2戦でフィリーズのエース、ザック・ウィーラーと投げ合うことになる。初戦を落としたブレーブスは、第2戦に敗れると、フィリーズにリーグ優勝決定シリーズ進出への王手をかけられることになってしまうが、MLB公式サイトのデービッド・アドラー記者はフリードに関する様々なデータを紹介し、「フリードはブレーブスのストッパーになれるだろう」と期待を寄せている。

2021年から2年連続で14勝を挙げていたフリードは、今季14試合に登板にとどまったものの、8勝1敗、防御率2.55と健康時はエース級のピッチングを見せていた。特に、打たれた打球の速度や角度をもとに算出される「予想防御率」はナ・リーグの先発投手のなかで1位となる2.75を記録。平均打球速度86.5マイルはメジャー全体の上位10%に入っており、バレルの打球を打たれる割合3.8%は先発投手のなかで最も低かった。弱いゴロを量産しており、ゴロ率59.2%は先発投手のなかでローガン・ウェブ(ジャイアンツ)の62.7%に次ぐ2位の数字となっている。

シーズン奪三振数の球団新記録を樹立するなど、パワフルなピッチングで今季メジャー最多の20勝を挙げた同僚のスペンサー・ストライダーに比べると、地味な印象は否めないが、アドラー記者はフリードを「弱い打球を打たせる達人」と絶賛。今季はチェンジアップの投球割合がキャリア最高の16.5%に達したが、チェンジアップに対する打球の3分の2以上がゴロになるなど、投球割合を増やしたチェンジアップはゴロを打たせる武器として機能していた。

昨季はフィリーズとの地区シリーズ初戦に先発し、4回途中8安打6失点(自責点4)で敗戦投手となったフリード。「どのチームよりも多く対戦しているチームだから、今さら隠し事なんてない。彼らは僕のことをよく知っている。逆に、僕も彼らのことをよく知っている。マウンドに立ち、投げるべきボールを狙ったところへしっかり投げるだけだ」とリベンジに燃えている。

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