スズメバチに刺され11人病院へ うち3人入院 エサとなる虫が減る秋は「1年で最も凶暴」

10月8日、岐阜県高山市で行われたトレイル大会で、参加者42人がスズメバチに刺され、3人が一時、入院しました。

刺されたら命に関わるケースもある「スズメバチ」。

実は今が「1年で最も凶暴な時期」とされています…こうした中。

(吉田翔記者)
「岐阜県高山市です。山道を登っていくマラソン大会の最中に参加者42人がハチに刺されました」

248人が参加して、8日、高山市一之宮町で行われた「飛騨位山トレイル」。

登山道を走る大会で、男女42人がコースに現れたハチの大群に腕や足などを刺されました。

主催者によりますと一人で10か所ほど刺された人もいて、3人が一時、入院したほか、8人が病院で手当てを受けました。

現場はスタート地点から20キロほど離れた山間部にある登山道で、主催者が確認したところ、コース脇の木にキイロスズメバチの巣が見つかりました。

主催者は大会前にコースの点検をしたものの、巣を見つけられなかったということです。

2016年9月には同じようなケースも…飛騨市神岡町で行われたマラソン大会に出場した115人がスズメバチに刺されました。

(川村実カメラマン)
「粘着テープによる捕獲作業が行われています」

コースになっていた橋の側面にサッカーボール2個分の大きさの巣が見つかり、おびただしい数のスズメバチが駆除されました。

ハチを駆除する専門業者は、この時期のスズメバチには要注意だと話します。

(ハチ駆除センター・渡会昌幸代表)
「夏と比べて秋のこの時期はエサとなる虫の数が減るので、動きが活発的になる。他のハチの巣を攻撃したり、駆除する自分たちに向かってきたり、夏よりも凶暴になっている」

さらに、10月は女王蜂を羽化させるための子育て期間にあたり、凶暴性は最強に…スズメバチを見つけた場合、刺激しないことが肝心だといいます。

(ハチ駆除センター・渡会昌幸代表)
「ハチは嗅覚が鋭いので、香水などをつけて刺激しないことが大切。また、ハチは黒色に反応する。黒い服はできるだけ避けた方が良い。日本人は髪も黒い人が多いので、山に行く時などは、帽子などを被った方がいい」

登山など、スズメバチが生息する場所に訪れることも多い秋。

普段から注意が必要です。

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