先に泣いた方が…勝ち! 子どもの成長願って「泣き相撲」【長野・松本市】

赤ちゃんが出場する「泣き相撲」!ルールは簡単、涙を先に流した方が勝ちです。
この取り組みは、始まる前から勝負は決まったも同然でした。すでに号泣です…

「のこった!のこった!最初から大きい泣き声ありがとうございます。東方の勝ち!」

見事な先制攻撃。圧勝でした!

■母親
「最初から『勝ちは確定かな』と思っていました。大きな声で泣けたので、健康に育ってくれればいいと思います。」

子どもたちの健やかな成長を願い、松本市の県護国神社で開かれた「泣き相撲」。おおむね生後6カ月から2歳までの赤ちゃんが対象で、先に泣いた方が勝ちです。

おそろいの鉢巻きに法被姿。名前を呼ばれた後、座布団に座って向かい合い、勝負に挑みました。

「それではお友達に一礼。こんにちは。」

生後9カ月の奈良崎幹ちゃん。
座ったとたん…

「のこった、のこった!こちらも決まったな、西方の勝ち!」

母親は「勝つための作戦」を実行していました。

■幹ちゃんの母親
「よく眠っていたので、(呼ばれた)直後に起こして機嫌を悪くさせました。長男にもさせたかったが、新型コロナの時期でできなかったので、この子の時だけはちゃんとやってあげようと思って参加しました。」

2017年から始まった泣き相撲。コロナ禍で2020年と2021年は中止となりましたが、去年3年ぶりに再開し今年で5回目です。
赤羽優介さんは生後10カ月のことはちゃんを連れ、長野市から参加。
始まる前はぐずっていたことはちゃんですが…

「お兄さんが泣きたいよーこの勝負引き分け」

大きな声を張り上げる行司に気を取られ、泣くのを忘れてしまったようです。再び泣き出したのは記念撮影になってからでした。

■赤羽優介さん
「勝ったと思ったんですがなぜかその瞬間だけ泣きやんでしまって。すくすくと健康に育ってほしいと思います。」

一日でおよそ120人の赤ちゃんが参加した「泣き相撲」。会場は健やかな成長を願う家族連れの笑顔にあふれていました。

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