日光の植田さん銀賞に輝く 業界最高峰の営業写真コンテスト 芸術家夫婦の雰囲気表現 8115作品中、上位6点に

銀賞受賞作品を前に賞状などを手にする植田さん(左)と夫・光伸さん

 【日光】石屋町の「フォトスタジオ久良多」の植田朝子(うえだあさこ)さん(47)はこのほど、営業写真に携わる人を対象とした「2023富士フイルム営業写真コンテスト」で銀賞を受賞した。歴史や規模など写真業界で最高峰のコンテストの一つとされ、植田さんの作品は総応募数8115点の中から上位6点に選ばれた。植田さんは「高校生から写真家の道をいちずに進んで来てご褒美をもらった感じであり、『今後も頑張りなさい』と言ってもらえているよう」と笑顔で話した。

 59回目を迎えたコンテストは今回、「大人ポートレート写真」「子供写真」など6テーマで全国の営業写真家2698人が応募。テーマを問わず全応募作品の中から金賞1点、銀賞5点、銅賞10点などを選出した。

 植田さんは5点の作品を応募し、家族写真のテーマで出品した「夫婦の肖像」が銀賞に輝いた。画家と映画監督の夫婦を収めた写真で構図や光の当て方、ポーズなどを工夫しながらスタジオで撮影した。植田さんは「芸術家の2人のすてきな雰囲気を出したいとイメージして、思うように撮ることができた写真」と撮影当時を振り返る。

 植田さんは過去に銅賞を受賞するなどしており、「これまでより一つ上の賞をもらえてうれしい」と話す。

 一緒に店を切り盛りする夫の光伸(みつのぶ)さん(48)は「銀賞に選ばれることはなかなかない」と喜び、「(2人で)これからも地域で写真のことなら何でも相談できる店にしたい」と続けた。植田さんは「今後もコンテストで上を目指したいが、一番はお客さんに喜んでもらえる良い写真を撮り続けたい」と話した。

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