【台風情報】大型で強い台風15号 衛星画像には次第に渦巻きグアム近海を通過する様子 11日に “非常に強い勢力”へ 10日先までの気象庁&欧米進路予想

大型で強い台風15号 グアムの近海を通過中

大型で強い台風15号は10日午後3時現在、マリアナ諸島付近にあって時速20km/sで西北西へと進んでいます。中心気圧は975hPa、中心付近の最大風速は35m/s、最大瞬間風速は50m/sとなっています。

ちょうどグアムとサイパンの間の海域を東から西へと横切るように進んでいます。台風は発達期に入っていて、衛星画像をみると中心のまわりに丸く渦を巻くように発達した雲がまとまってきているのがわかります。

気象庁

台風15号は、このあと急速に発達しながら北西よりへ進み、11日には非常に強い勢力へ、さらに12日から13日にかけて小笠原近海の発達のピークを迎える予想です。中心気圧925hPa、中心付近の最大風速50m/s、最大瞬間風速70m/sとなっています。

アメリカ海軍

アメリカ海軍の進路予想も気象庁の予想と傾向は大きく変わりません。発達しながら北上する予想で、12日午前に最大風速135ノットと発達のピークを予想しています。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

アメリカやヨーロッパ 10日先までの進路予想

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

気象庁は台風の進路予想についてアンサンブル予報の結果は公表していませんが、海外の予報機関では公開されているため見ることができます。

アメリカ海洋大気庁

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果です。進路にはまだブレ幅はあるものの、進む方向について大まかな傾向はそろっています。小笠原近海まで北西よりへと進んだあとは、進路を北から北東方向へと変え、日本の東の海上を北東方向へと進んでいく予想です。

ヨーロッパ中期予報センター

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想の結果をみても、大まかな傾向はアメリカ海洋大気庁のモデルと変わらない予想となっています。

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