3大会出場の稲垣は涙 「4年間の準備、間違ってない」

ラグビーW杯でアルゼンチンに敗れ、引き揚げる稲垣=8日、ナント(共同)

 ラグビーW杯3大会連続出場で日本のスクラムを支えたプロップ稲垣はアルゼンチン戦終了後、グラウンドで目頭を押さえた。「4年間の準備が間違っていたとは今でも思っていない。80分間を通して、準備してきたものを出すのがいかに難しいか」と勝負の厳しさを口にした。

 激しいぶつかり合いで奮闘したが「アルゼンチンがいい形をつくっている時は、必ずFWが前に出ていた」と強豪の強さを振り返った。33歳で大会を終え、今後については「今は何も考えていない。ラグビーは23人のスポーツだが、つまるところ一人一人の集合体」と個々のレベルアップの必要性を指摘した。(共同)

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