「山一番」は浦島山 京都・亀岡祭、4年ぶりに山鉾の巡行順決めるくじ取り式

「山一番」のくじを引き当てた浦島山の大石さん(亀岡市議会議場)

 亀岡祭(京都府亀岡市)の本祭(25日)で行われる山鉾の集結巡行の巡行順を決める「くじ取り式」が8日、亀岡市議会議場で4年ぶりに営まれた。くじ取らずに続く「山一番」は、浦島山(呉服町)が前回に続いて引き当てた。

 くじ取り式は巡行の先陣争いを避けるため始まったとされ、明治初期に一度途絶えたが2010年に亀岡祭山鉾連合会が復活させた。新型コロナウイルスの影響で、20~22年は中止していた。

 例年は5日に営んでいたが、今年は担い手の負担軽減のため日曜に実施した。11基の山鉾町の代表者らがかみしも姿で集い、くじ取らずで先頭の翁山(三宅町)と最後尾の鍬山(北町)を除く9基が順番にくじを選んだ。

 浦島山のくじを引いた大石伸二さん(55)は「4年ぶりの本格開催で、重要な役が当たった。今すでに緊張しているが、頑張りたい」と話した。

 25日には、順番通りに巡行が行われているか確認する「くじ改め」を経て、旅籠町通から西へと進む。

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