JR上米内駅、地域と共に100年 11月には記念事業も

開業当時の建物が使われているJR山田線上米内駅=盛岡市上米内

 盛岡市のJR山田線上米内駅は10日、開業から100年を迎える。当時の駅舎が改修されながら現在も使用され、近年は漆工房を備えた地域おこしの拠点として人々を温かく迎えてきた。地元住民は存在を広くアピールしようと11月3~5日に記念事業を計画。乗客が減り存廃の行方も注目される路線にあって、「里山の玄関口」は地域史に新たな軌跡を描いていく。

 木造平屋の駅舎(床面積70.4平方メートル)は廃校から持ち込んだ机や椅子が並び、昭和時代を思わせる。1923(大正12)年10月10日、山田線盛岡-上米内駅間の開通と同時に東側の終着駅として整備され、「100歳」を迎える建物は今も現役だ。

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