アニメ『青ブタ』5周年記念SPトークショーレポート

電撃文庫より刊行中の鴨志田一氏の人気小説『青春ブタ野郎』シリーズ。そのアニメ『青春ブタ野郎』シリーズが2023年10月6日でTVアニメ放送から5周年を迎えました。

アニメ『青ブタ』は、その後も劇場アニメ『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』が人気を博し、12月1日(金)には最新作『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』の公開が予定されています。

そして10月6日(金)には、新宿バルト9でイベント「『青ブタ』5周年記念 スペシャルトーク付オールナイト上映会“青ブタ祭”」が開催。『バニーガール先輩』から『ゆめみる少女』までの一挙上映が行われました。

また、上映前には梓川咲太役の声優・石川界人さん登壇によるトークショーが実施。ここではその模様をお届けします。

■アニメ『青ブタ』に関わった期間はギュッと詰まっているイメージ
今回もお笑いコンビ 天津の向清太朗さんがMCを担当。まずはこのイベント当日がTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』放送からちょうど5年ということで、石川さんに率直な感想を聞きました。

石川さんは『バニーガール先輩』『ゆめみる少女』と隙間なく展開したところから、新型コロナウイルスの流行があり『おでかけシスター』まで期間が空いた点に言及。しかしコロナ期間はお仕事自体が減って空白になっている感覚なのだそうで、そこを抜かせば『青ブタ』に関わった時間はギュッと詰まっているイメージがあるそうです。

その後は色々な特番やイベントを振り返るコーナーに。「青春ブタ野郎はパーティーガールの夢を見ない」&「青春ブタ野郎はスノーデイズの夢を見ない」など様々な特番やイベントの思い出話を次々と披露していきました。

またMCを務めた向さんから、石川さんとマンツーマンのイベントだから聞きたいことがあるとして、地方のイベントには呼ばれないことから「なんで自分は京都に呼んでもらえないのか?」との質問が飛び出す場面も。この質問が飛び出すと大盛り上がりで、会場からは笑い声と拍手が溢れていました。

■咲太が空気と戦うシーンの叫びではある苦労も……!?
続いて『バニーガール先輩』から『ゆめみる少女』のエピソードを振り返っていくコーナーへ。

『バニーガール先輩編』では、石川さんが当時の裏話を披露。終盤咲太が空気と戦うために叫ぶシーンでは、咲太は叫び慣れていないだろうと考え、無理をして出している声を作った上でさらに声を張って演じたそうです。その結果として気管支炎になってしまったのだとか。

『プチデビル後輩編』では原作編集の黒川さんが名場面の数々をピックアップ。石川さんは第6話で見られたバニーガール姿の麻衣の可愛さに言及したほか、第5話終盤で咲太が前沢陽介に対して叫んだ「僕は童貞だ!」を披露して会場を盛り上げました。

『ロジカルウィッチ編』では本シリーズのプロデューサーを務める奈良駿介さんが、同エピソードの名場面を列挙して作品への愛を覗かせました。石川さんはこのエピソードでは普段平気そうに見える人や物事と冷静に向き合う人でも、ちゃんと人間だから心があると伝えてくれるとコメント。

『シスコンアイドル編』では桜島麻衣役の瀬戸麻沙美さんによるコメントが読み上げられました。名場面として、第10話の「スイートバレット」のライブを麻衣が妹の豊浜のどかとして完璧にこなしたシーンを挙げ、麻衣とのどかの絆が生まれたのがこのエピソードだったと振り返っていました。石川さんはこのエピソードでは声優力を感じたと話しており、麻衣の声でのどかを演じた瀬戸さん、のどかの声で麻衣を演じた内田真礼さんを称賛していました。

『おるすばん妹編』では、もちろん梓川かえで&花楓役の久保ユリカさんのコメントが披露。最近は花楓と向き合う時間が多かったので改めてかえでを振り返るのは心が苦しい部分があったと前置きしつつ、かえでの想いと頑張りがあったから『おでかけシスター編』に繋がると思うと温かい気持ちになったと話してくれました。

『ゆめみる少女編』では原作の鴨志田先生が「咲太が着ぐるみで奔走するシーン」をピックアップ。シリアスな状況ですが一歩間違うと面白くなってしまう場面になっており、それを映像と音楽、石川さんの演技でキッチリ成立させていたと述べていました。

■石川さんの語った聖地巡礼ルートで七里ヶ浜や江ノ島を回るのも一興
その後は事前に公式Xなどで募集した質問に、石川さんが答えるコーナーを実施。ひとつ目は「アニメ化前の多数決ドラマと今とで咲太の演技が変わったところ」で、石川さんは「けだるさの根源が違う」と回答しました。

多数決ドラマの収録当時は『ゆめみる少女編』の原作がまだなかったため、常々けだるい印象の人物だと思って演じていたそう。しかしアニメでは、咲太がそうならざるを得なかった出来事を把握できた後の収録だったため、キャラクターへの理解度の深さが演技に反映されたそうです。

ふたつ目は「石川さんおススメの聖地巡礼ルート」。これに対して最初は「巡りたいところから巡れ!」「好きに回って欲しい!」と話した石川さん。しかし、親切にも昼ぐらいから七里ヶ浜に向かい江ノ電で最終的に江ノ島に向かうのが綺麗な流れだとアドバイス。

作中で江ノ島が登場する印象的なシーンは夜が多いこと、そろそろ涼しくなってイルミネーションが開始されることにも言及。江ノ島水族館の閉館時間が17時くらいだそうで、その後に暗くなってから江の島シーキャンドルに行くとちょうどいいとのことでした。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

そろそろトークショー終了の時間が近づくと、作品関連の情報が告知されました。ABEMAでの一挙配信や10月22日(日)に石川さん、瀬戸さん、久保さん出演による特番が予定されています。まだまだアニメ『青ブタ』の展開は続くので、この先も期待していきましょう。

また、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』のムビチケ第二弾が発売中です。公開がおよそ2ヶ月後に迫っているので購入はお早めに。その後は客席をバックに記念撮影を実施し、石川さんがオールナイト上映をご覧になるファンのみなさんへメッセージを語って、イベント終了となりました。

最新作となる『ランドセルガール編』の公開が迫るアニメ『青ブタ』シリーズ。また、『おでかけシスター』編のBlu-ray&DVDがその公開直前の11月29日(水)に発売となりますので、ぜひ改めて見返してみてはいかがでしょうか。

© 株式会社ジェイプレス社