「9番へのこだわりを捨てた」ジェズスが意識の変化を明かす「コーチが選んだポジションでチームを助ける」

[写真:Getty Images]

アーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが意識の変化を明かした。ブラジル『グローボ』が伝えている。

今月のインターナショナル・マッチウィークでブラジル代表に選出されたジェズス。13日にベネズエラ代表、17日にウルグアイ代表との北中米3カ国共催ワールドカップ(W杯)南米予選の第3節、第4節を控えるなか、記者会見に臨んだジェズスは母国メディアに対しどんな役割でもチームを助ける用意があると抱負を述べた。

「(古巣の)パウメイラス時代はワイドから中央へ入っていく動きをよくやっていたっけ。最近はセンターフォワードが本職になったから、あまりやらなくなった。でも、フェルナンド・ディニス(ブラジル代表暫定監督)に先月始めて会ったとき、『パウメイラスかマンチェスター・シティでのジェズスに会いたい』と言われたんだ」

「シティではセルヒオ・アグエロと共存するためにワイドで走ることも求められたけど、アーセナルにはガブリエウ・マルティネッリとブカヨ・サカがいるだろう? 確固たる攻撃のメカニズムがあり、彼らがワイドにいて僕が中央にいる以上、僕は多少ルーズになっても大きな問題はない」

「アーセナルへ移籍したのも、僕の9番としてプレーしたいという気持ちがミケル・アルテタ(監督)の戦略と合致したからに他ならない。けど、今シーズンは昨シーズンと状況が少し異なる。僕自身のケガもあって最近はウイングでもプレーしてるんだ」

「9番をやらせてくれよ!と言うことだってもちろんできる。でも、僕はチームを助けるためにいるんだ。前線の3つのポジションでプレーできる才能と多彩さを持っていることは神の祝福だよ。僕が自らどれかを選ぶのはやめようと思い始めているところなんだ」

センターフォワードへのこだわりはありながらも、サイド起用でも喜んで引き受けると語ったジェズス。ブラジル代表の暫定指揮官とフルミネンセの指揮官という二足の草鞋を履くディニス監督への信頼も背景にあるようだ。

「フルミネンセでのディニスもよく見ているよ。彼らがコパ・リベルタドーレスの決勝戦まで駒を進めたのは全くもって驚くべきことじゃない。彼はピッチで起きていること、ピッチでの選手の様子…見る目が素晴らしいんだ。それもショッキングなほどにね。だけどとってもポジティブな気分だよ」

「人生にはいくつものサイクルがあり、試練のたびにデモンストレーションが必要となるんだ。僕がゴールを決めたかどうかは問題じゃない。高い次元で繰り返し繰り返し改善していくしかない。その過程で人として選手として進化してきたと思う…僕はコーチが選んだポジションでチームを助けることにするよ」

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