元代表FWシアラー氏がプレミア序盤戦を総括。「シティの支配を終わらせることが可能なチーム」とは?

写真:シアラー氏が語る「シティの支配を終わらせる可能性が最も高いチーム」とは……

元イングランド代表FWのアラン・シアラー氏が、イギリス『BBC』電子版のコラムでプレミアリーグの序盤戦を総括している。

プレミアリーグでは第8節終了時点でトッテナムが首位に立っている。シアラー氏はこの状況について「大きな驚き」としつつ「彼らはアンジェ・ポステコグルー監督のもとで素晴らしい結果を残している。ヨーロッパの大会を戦わないという事実は、彼らがトップ4にとどまる可能性を確実に高めることになる」と分析した。

また、好調を維持する理由については「ハリー・ケインが移籍したことで、他の攻撃的な選手たちにはステップアップして自分の役割を果たす機会が与えられた。ジェームズ・マディソンやミッキー・ファン・デ・フェンらの新加入選手も素晴らしい」と語っている。 

4位につけるリヴァプールについては「上位に位置しているが、彼らがタイトル挑戦を維持できるとは確信していない」と手厳しい。その理由は守備面にあるようだ。

攻撃的な選手がそろっていて常にゴールを決めようとしているが、守備面では疑問が残る。果敢に攻めるのは見ていてエキサイティングだが、ブライトンと引き分けた試合(第8節、2-2)ではあまりにも簡単に失点した。守備陣には何かが欠けている」 

優勝争いの行方については「マンチェスター・シティより上の順位で終わればリーグ優勝だ」とし、「アーセナルは今シーズンそれを実現し、マンチェスター・シティの支配を終わらせる可能性が最も高いチームだ」と断言した。 

アーセナルは第8節の試合でマンチェスター・シティに勝利を収めたが、シアラー氏は「特に良いプレーをせずにそれを達成した。ミケル・アルテタ監督のチームが最後まで遂行したのは非常に優れた守備だった。得点するまではあまりチャンスを作れなかったが、チームは団結していて堅実だった」と分析。「そうすることで常にチャンスが与えられる」と今後にも期待を寄せた。  

シアラー氏は開幕前にマンチェスター・ユナイテッドをサポートする姿勢を見せていたそうだが、「彼らは――少なくとも今のところは――私が思っていたほど良くはない」とコメント。「チームが立ち直るにはまだ時間がかかる。クラブには根深い問題があり、解決するには時間がかかるだろう」とコメントした。

古巣のニューカッスルについては「彼らのスタートにはかなり満足している」と称賛。「マンチェスター・シティ、リヴァプール、ブライトンに3連敗したのは痛手だったが、カラム・ウィルソンら主力が負傷離脱したにもかかわらず素晴らしい成績を収めている」と語るとともに、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第2節でパリ・サンジェルマンに完勝したことを取り上げつつ「このような夜はクラブ全体の気分を高揚させる。まさに彼らが昨シーズン、懸命に取り組んできた成果だ」と称えた。

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