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京都府宇治田原町でこのほど、伝統の「田原祭」が始まった。新型コロナウイルス禍で規模を縮小していたが、4年ぶりに舞の披露や神輿(みこし)の巡行が復活し、地域を盛り上げた。
町内の御来栖(みくるす)(一之宮)、大宮、三宮の3神社の合同祭で、五穀豊穣(ほうじょう)を祝う目的で約700年前から続くとされる。2020年以降は神事のみの実施だった。
10月5日は神幸祭で、3神社から御旅所(郷之口)へ神輿が巡行した。三宮神社(立川)では、田原小学校1年今西駿さん(6)と父卓さん(38)が「王ノ舞」と呼ばれる舞を奉納した。太鼓と鉦(かね)の音が響く中、裃(かみしも)姿の卓さんの周囲で、鶏の冠と鼻の高い面を付けた駿さんが鉾(ほこ)を上げ下げして観客を魅了した。