樹木奏でる楽曲を聴けるイベント 坂本龍一さんら共同制作

天井のスピーカーから電子音が流れる常栄寺雪舟庭の本堂=9月、山口市

 樹木が発する微弱なエネルギー「生体電位」を音に変換して作った楽曲を聴けるイベントが、山口市の常栄寺雪舟庭で開かれている。楽曲は3月に亡くなった音楽家の坂本龍一さんと同市の山口情報芸術センター(YCAM)が共同制作した。11月5日まで。

 2011年の東日本大震災後、人類が生きる環境を支える樹木の存在に深い興味を抱いていた坂本さんが、生体電位をもとにした楽曲作りを構想。かつて作品を共同制作したことがあったYCAMが、樹木の生体電位を計測できる機器を開発した。

 北海道や宮崎県など国内5カ所と米国、オーストラリアなどにある計24本の樹木に機器を取り付けた。

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