九州電力など4者、離島の問題解決のためドローンを活用した実証調査を実施

同調査は、4者が共同企業体として国土交通省の「令和5年度 スマートアイランド推進実証調査業務」を受託し実施するもの。離島地域が抱える様々な課題を解決し、暮らしを便利で豊かなものにするとともに、持続可能なロールモデルの創出を行い、島民主体の「自発の地域づくり」を目指し取り組む。具体的には、ドローンを活用した医薬品配送や害獣生態把握、災害時の被災状況把握等について実証を行う。

背景

佐賀県では重要施策として「自発の地域づくり」に取り組んでおり、県内各地に主体的に地域づくりに取り組む団体も生まれている。また、離島においても、グランピングの運営や島留学の促進など、島ならではの環境や地域資源を生かした取り組みが行われている。

離島が抱える課題

島民生活の安定および産業振興等を図るうえで離島航路は必要不可欠だが、便数やダイヤには限りがあり、災害発生時や荒天時には欠航することもあるなど、地理的孤立による生活不安があるという。

また、離島の診療所で処方できる医薬品には限りがあるため、受診後に本土の薬局へ移動し処方を受ける場合もあるなど、日常生活においても不便な生活環境にある。

実証内容

住みよい島づくりに向けて島民が主体となり継続的に取り組むため、スマート技術を活用して課題解決を目指す新たな体制を構築する。実証では、技術検証だけでなく実証後を見据えロールモデル創出検討も行う。

ドローンを活用した取り組み

  • ドローンを活用した「防災・多用途の活用実証」(災害時の被害状況把握及び支援物資の輸送、医薬品配送、害獣生態調査等)
  • ドローンを実装するために必要なドローン人材の育成・体制づくり
  • 他島への水平展開を見据えたドローン体験会(デモ会)および成果発表会の開催

実証対象となる離島

神集島、松島所在地
神集島全景

▶︎九州電力

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