「市有地でタケノコ採って販売」沼津市議の発言が波紋…処分を検討 静岡・沼津市議会

静岡・沼津市の市議が、議会で“市の土地に生えたタケノコを採って売っている”と発言し物議を醸しています。発言をした市議については、10月11日の懲罰特別委員会で処分が決定される見込みです。

現在、5期の江本浩二市議。問題となっている発言をしたのは、9月27日のことでした。

(沼津市 江本 浩二 市議)

「実は私の農地の中にも市の土地が存在しています。その土地は現在竹林として管理をして、毎年タケノコを掘って利益を得ています。販売しています」

この日は、山下富美子市議が「市の土地」を駐車場として貸し出していたとされる問題で、議会では利益の返還を求め提訴するとした議案の質疑が行われていました。江本市議は、同じ会派の山下市議を“擁護するカタチ”でこの発言したのです。

(沼津市 江本 浩二 市議)

「これら(タケノコ)についても 市は明確に損害額を計算して請求するのでしょうか?」

10日の市議会では、この“タケノコ発言”について質疑が行われました。

(沼津市 村木 豊 市議)

「この発言は議会の品位を汚すだけでなく、善良な市民を辱めるものであり到底看過できない」「地主の了承を得ず、物を採りさらに売り払うことは、森林法、その他の法違反の可能性がある、極めて不適切な行為である」

一方、江本市議は…。

(沼津市 江本 浩二 市議)

「私の農地の中に市有地があると発言したが、正確には私の畑の隣に市有地がある」「利益を得ている、販売しているのは私の竹林についてであり、沼津市の市有地のタケノコを販売したことは発言しておりません」

江本市議の“タケノコ発言”については、発言の2日後、市議22人が「議会の権威と品位を汚した」として議長に懲罰動議を提出。11日の懲罰特別委員会で、江本市議に懲罰を科すべきか審理され、処分内容が決定される見込みです。

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