Amazonが三島市に静岡県内初の配送拠点 「翌日配送」エリアの拡大目指す

ネット通販大手のアマゾンは、三島市に静岡県内初となる配送拠点を設置しました。ドライバー不足が問題となる中、独自の働き方を打ち出し、雇用の創出も100人以上を見込んでいます。

8月に稼働を開始した、三島市のアマゾンデリバリーステーション。アマゾンは、注文した次の日に商品を受け取ることができる「翌日配送」のエリア拡大を目指し、2023年3月から10月までに、配送拠点を全国に11か所増やす計画です。これにより、配送拠点は全国で50か所以上となり、700万点以上の商品が翌日受け取り可能に、さらに雇用の創出は3500人以上を見込んでいます。

県内初となった三島市の拠点。この配達拠点は、アマゾン独自の配送網で、車で約30分の範囲が宅配エリアとなります。今後、三島をはじめ沼津や御殿場など、周辺5市2町に、多い日で数万個の商品の配送を想定しているということです。

(アマゾンジャパン 道上 淳之介さん)

「将来的に需要が伸び、こういう所のエリアの客がもっと購入していただけるだろうと予測分析をして、デリバリーステーションを置くのがネットワークの展開の仕方」「静岡の中でも一番最初に展開してきたという背景がある」

一方、ネット通販が急速に拡大する中、今、深刻となっているのが“物流業界の人手不足”。さらに、トラック運転手の時間外労働が、年間960時間以内に制限される「2024年問題」も“人手不足”に拍車をかけます。アマゾンはこうした問題に左右されないために、拠点を拡大させ、独自の配送網を構築してきました。

(アマゾンジャパン 道上 淳之介さん)

「ドライバー自身が時間と日時を自由に選ぶ、新しい働き方を提供している」「配送手順や道順をアプリによるサポートを参照し、比較的容易に確認することができる」「個人事業主の契約数は増えてくると思う」

三島市の配送拠点では今後、ドライバーなど100人以上の雇用創出を見込んでいるということです。

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