今すぐ海外で“街着”にしてみたい「Jリーグのユニフォーム」8選

いつの時代でも熱いマニアの存在は別にして、近年ファッションにサッカーのユニフォームを取り入れる傾向が強まっている。

一時期流行した“ファッションアイテムとしてのユニ”が、そのポジションを取り戻しつつあるようだ。

そこで「もし海外でJリーグのユニフォームを着るなら」という視点で、過去10年間のユニフォームから8着を選んでみたのでご紹介したい。

なお、ヴェルディ川崎の初代モデルなど海外でも密かに人気がある初期アイテムは今回対象外に。それらは別の機会にご紹介したい。

横浜FC

横浜FC 2023 Puma アウェイ ユニフォーム

今季のアウェイユニフォームは“日本版オリンピック・マルセイユ”と表現したくなるデザイン。

「クラブとサポーターの融合」を表現したボーダー&ストライプのグラフィックをさり気なく落とし込む。

ホワイトを基調に鮮やかなHAMABLUE(ハマブルー)が美しすぎるこのデザインは、地中海のリゾート地で着てみたい。

セレッソ大阪

セレッソ大阪 2015 Puma キンチョウスタジアム5周年記念 ユニフォーム

日本どころか世界的にも決して多くないピンクのユニフォーム。

当時のスタジアム名「キンチョウスタジアム(現ヨドコウ桜スタジアム)」の5周年記念モデルで、桜の花びらデザインが海外のユニファンにも大好評だった。

「セレッソ」とはスペイン語で“桜”の意味。発色の良いピンクは日本以上に欧米でハマりそう。

ジュビロ磐田

ジュビロ磐田 2022 Admiral ホーム ユニフォーム

磐田はこのシーズンからイギリスの名門スポーツブランドAdmiral(アドミラル)をサプライヤーに迎えた。

その最初のユニフォームは完全に「80年代イングランド代表」を彷彿とさせるデザインがオールドファンの間で話題に。生地にはジャガード編みを採用し、Admiralの母国イギリスとジュビロ磐田のホームである静岡県のシルエットを描く。

このデザインはぜひブランド生誕の地であるイギリスで着てみたい。ちなみにこのシーズンのユニフォームはカラフルなラインナップで、どれも良い感じだ。

FC東京

FC東京 2015 Umbro アウェイ ユニフォーム

サプライヤーがadidasからUmbroに変更となった最初のシーズンのアウェイユニフォーム。

ホワイトを基調にネイビーのボーダーという、ちょっとマリンウェア的なデザインが予想外で話題となった。ボーダーにはグラデーションを施し、その中にUmbroの象徴でもあるダイヤモンド柄を落とし込む。

ストリート感あるデザインは、ブランドの母国イングランドの街中でも違和感ないかも。

川崎フロンターレ

川崎フロンターレ 2016 Puma ホーム ユニフォーム

2016シーズンはクラブにとって原点回帰のデザインが登場。レトロなストライプ柄に90年代がよみがえる。

このデザインはかつて提携を結んでいたブラジルの名門グレミオのユニフォームをモチーフとしたもの。現在のクラブカラーはグレミオの2色なのだ。クラシックな背番号もカッコいいぞ。

そんな一着はグレミオの本拠地ポルト・アレグレで着てみたい。ただ、間違っても最大のライバルであるインテルナシオナウのテリトリーで着てはいけない。

北海道コンサドーレ札幌

北海道コンサドーレ札幌 2015 Kappa ホーム ユニフォーム

日本を代表するロッソネロ(赤と黒)。そして札幌のユニフォームといえば忘れられないのが銘菓『白い恋人』の胸スポンサーロゴだ。

デザインには2014モデルに使われていた「アイヌ文様」をグラデーションに混ぜる形で採用。切り替えの縫製ラインには北海道の雪をイメージした銀糸を使用している。

このユニフォームはロッソネロの本家ミランの本拠地ミラノで着てみたい。ちなみに『白い恋人』は外国人に人気だとか。

東京ヴェルディ

東京ヴェルディ 2021 Athleta アウェイ ユニフォーム

Jリーグが世界に誇るスタイリッシュなデザイン。東京ヴェルディのユニフォームは今やヴェネツィアと並べても引けを取らない。

ホワイトを基調にクラブカラーの一つであるパイオニアゴールを差し色で採用。生地には極細のストライプを走らせ、その中にシェブロンでVの重なりを描く。月並みな表現だが、洗練された美しいデザインだ。

欧米の人が流行の「ブロークコア」で、このユニフォームをどのようにコーディネートするのか見てみたい。

ロアッソ熊本

ロアッソ熊本 2015 Puma ホーム ユニフォーム

Jリーグ史上最も格好よい“漢字スポンサーロゴマーク”と問われたら、真っ先に思い浮かぶのが熊本県の焼酎『白岳』の勇ましいロゴデザインだ。

伝統のレッドを基調にスカイブルーの差し色が印象的。地元熊本の伝統や自然を象徴する馬の立ち姿を描いたエンブレムもクール。

海外でこの漢字ロゴのユニフォームを街着にしたら、どのような反応が返ってくるのだろうか。

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そして当時の熊本のユニフォームといえば、熊本県が世界に誇るゆるキャラ「くまモン」だ。

2014年から毎年ユニフォームに起用され続けてきたが、2019シーズンから適用されたJリーグの公式戦における広告規定により、2018年を最後にユニフォームから姿を消すことになった。

「くまモン」ロゴ入りなら、さらに外国でウケるかもしれない。

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