青森・野辺地町長選、野村氏が再選 8年ぶり無投票

万歳三唱で無投票での再選を祝う野村氏(右)=10日午後5時11分、野辺地町野辺地の選挙事務所

 任期満了に伴う野辺地町長選は10日告示され、無所属で現職の野村秀雄氏(60)以外に届け出がなく、野村氏の無投票での再選が決まった。同町長選が無投票となるのは2015年以来、8年ぶり。

 同町野辺地の選挙事務所には、支持者ら約100人(後援会発表)が集まった。午後5時6分、拍手で迎えられた野村氏は「たった1日だったが、いろいろと皆さまにお話ししたことを一つ一つ心に刻み、おごることなく、これからの4年間、将来の野辺地町のため、町民の命を守るため、粉骨砕身、精進する」と2期目の抱負を述べた。

 取材に対しては「国と県、町を挙げて少子化と人口減少問題に取り組む。20年後、30年後に町が持続的に発展できるよう、人材育成へ存分に力を尽くす」と決意を語った。

 野村氏は同日午前、選挙事務所前で第一声。町役場新庁舎建設や26年ぶりの企業誘致などの実績を強調しつつ、2期目に向け、国設野辺地まかど温泉スキー場の再開、小中学校入学時の入学祝い金支給などに取り組む意欲を示した。

 野村氏は町議を3期務めた後、前回の2019年の町長選に出馬し現職を破って初当選した。

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