「充実している」2年連続残留争いから一転、首位争い中のシュツットガルトを支える伊藤洋輝が役割を語る「どこで出ても良いパフォーマンスを」

左サイドバックとして定着しつつある伊藤洋輝[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)がトレーニング後にメディア対応。自身のポジションについて語った。

日本代表は9日からトレーニングキャンプをスタート。13日にデンカビッグスワンスタジアム(新潟)でカナダと、ノエビアスタジアム神戸(兵庫)でチュニジアと対戦する。

2シーズン連続でブンデスリーガの残留争いを経験した伊藤。たくましさも増す中で、チームはキャプテンだったMF遠藤航(リバプール)が退団。それでも、開幕7試合を終えて2位と好スタートを切っている。

伊藤も左サイドバックとして全7試合に出場し、2アシストを記録。戦い方が変わった中でも結果を残している。

「チームが昨年と違って良い順位にいるので、気持ち良くサッカーできているし、自分たちがやりたいことができているので、充実しています」と語る伊藤。充実感は日本代表でも同じ。9月のヨーロッパ遠征では、ドイツ代表戦、トルコ代表戦に唯一連続で先発起用された。

「チームとしてやってきたことの積み上げというのは、最終的にはワールドカップで結果を残すことに繋げるために必要だと思います」と語る伊藤だが、「アジアカップもありますけど、チームで求められていること、やりたいことをしっかりとやっていければと思います」と、自身の役割にも気を引き締めている。

ポジションとしてはサイドバック、そしてセンターバックも候補に上がるが、「チームだと今年は左サイドバックをやっているので、どこで出ても良いパフォーマンスを出していきたいです」とポジションは気にしないとのこと。センターバックではトレーニングでコンビを組むDF谷口彰悟(アル・ラーヤン)に関しても「これまでも何度か(谷口)彰悟さんと組んだことがあるので、大丈夫です」と問題ないことを語った。

11月からは北中米ワールドカップのアジア2次予選がスタートする。今回の2試合が予選前最後の親善試合となるが、確認したいことについて「名波(浩)さんは攻撃の部分でボックス付近に侵入する回数とか、チームとしてゴールへのチャンスをより作るために意識してやっていく」と、攻撃面を意識したいとコメント。「チームでもやっているように、ボックス手前でシュートが打てる部分だったりを自分で作っていけるように、ポジショニングを取れればと思います」と語った。

6月のペルー代表戦では、ボックス手前からのミドルシュートで代表初ゴールを記録。伊藤は「こだわっているというか、ボックス付近は積極的に狙って行って良いと思いますし、クロスを含めてチャンスに絡めればと思います」と、攻撃に絡む意欲を見せた。

今回の活動にはカタールW杯前にアキレス腱断裂の重傷を負ったDF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)が復帰。ライバルとなる存在だが「タイプ的には違うと思うので、学びながらやっていくだけです」と、学ぶこともしたいと伊藤は語る。

トライしたいことについては「相手がどう来るかわからないですが、ドイツ戦でやれていた守備をどこ相手でもやれればと思いますし、ベースを作るというか、高い基準でやれればと思います」と、守備面でしっかりと対抗したいとコメント。いずれにしても良い守備が重要となりそうだ。

カナダにはバイエルンでプレーするDFアルフォンソ・デイビスもいる。イメージについては「サイドに速い選手がいた記憶があるし、今回はデイビスも来ているので、スピードを持って攻撃してくると思うので、重要なポイントだと思います」とコメント。サイドバックとしてもしっかりと対応したいと語った。

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