西山公園の展望デッキ改修、眼鏡ベンチも登場 福井県鯖江市内を一望する絶景スポット

完成した眼鏡形ベンチに腰掛ける鯖江YEGのメンバー=10月5日、福井県の鯖江市西山公園

 福井県の鯖江市西山公園の展望デッキがこのほど改修され、新たに「めがねのまち」を象徴する赤い眼鏡のベンチが設置された。市内を一望する絶景スポットで“映える”一枚が撮影できる。

 西山公園の魅力向上を目指し鯖江商工会議所青年部(YEG)が昨年度行った政策提言を受け、市が整備した。展望デッキは2009年、鯖江YEGと鯖江観光協会が設置したもので、老朽化が課題となっていた。

 ベンチは高さ約50センチ、幅約1メートルの2人掛け。眼下にめがね会館やサンドーム福井、北陸新幹線の高架などの名所を望むことができる。加えて、木製だったデッキを丈夫な樹脂製に作り替え、「結びのチャイム」として親しまれている縁結びの鐘も修繕した。

 昨年度の政策提言をまとめた鯖江YEGの大橋里奈さん(27)は「鯖江を誇りに思えるスポットになった。たくさんの人に訪れてほしい」と期待を込めた。

 市は本年度、展望デッキの改修のほか、広場での出店やイベント開催を後押しするため電源や水道設備を拡充。出店者やイベント主催者への補助金も設け、ハード・ソフト両面で西山公園の利用促進を図っている。

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