ロイス・ルイスの三塁復帰がツインズに与える好影響 番記者が分析

日本時間10月11日、ツインズは本拠地ターゲット・フィールドでアストロズとの地区シリーズ第3戦を戦っているが、これまでのプレーオフ4試合に指名打者としてスタメン出場していたロイス・ルイスが「4番・三塁」でスタメンに名を連ねた。左ハムストリングに不安を抱えていたルイスだが、日本時間9月20日以来となる三塁手としての出場にゴーサインが出たことになる。このことはツインズにどんな好影響を与えるのだろうか。MLB公式サイトでツインズを担当するパク・ドゥヒョン記者が分析している。

1つ目のメリットは、ルイスの代わりに三塁を守っていたホルヘ・ポランコを本来の二塁手として起用できるようになることだ。三塁の守備も比較的無難にこなしていたポランコだが、パク記者は「完全に快適にプレーしているようには見えなかった」と指摘する。実際、今季の打撃成績も二塁手として打率.257、9本塁打、OPS.781をマークしているのに対し、三塁手としては打率.208、2本塁打、OPS.658と大きく落ち込んでおり、ポランコが本来の実力を発揮しやすい環境になるのは大きなメリットと言えそうだ。

2つ目のメリットは、守備面に課題を抱えるエデュアルド・ジュリエンをDHで起用できるようになることだ。今年4月にメジャーデビューし、109試合に出場して打率.263、16本塁打、OPS.839と期待以上の活躍を見せたジュリエンだが、守備防御点-3という数字が示すように、守備面の評価はあまり高くない。ポランコに比べると、守備面の信頼度は明確に劣るため、1つのミスが命取りとなるプレーオフの戦いにおいて、ジュリエンをDHで起用できることにもメリットがあると言える。

3つ目のメリットは、右ひざの故障でロースターを外れているバイロン・バクストンに復帰のチャンスが出てきたことだ。ルイスがフルタイムのDHを務めていたあいだは、コンディションが万全ではないバクストンの戦列復帰はノーチャンスだった。もちろん、バクストンの右ひざの状態次第ではあるものの、DHが空いたことにより、ツインズがリーグ優勝決定シリーズに進出した場合に、バクストンがロースター入りするチャンスが出てきた。「プレーできないとは言わない」と復帰に意欲を見せるバクストン。DHの心構えをルイスに伝授するなど、試合に出れなくとも存在感を示してきただけに、戦列復帰が実現すれば、1991年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すツインズにとって大きな追い風となりそうだ。

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