崖っぷちのドジャースとオリオールズ 巻き返す可能性が高いのは?

地区シリーズは4カードとも第2戦を終え、今季100勝以上をマークしたドジャースとオリオールズが2連敗で崖っぷちの状況に追い込まれている。「2-2-1」のフォーマットで行われた地区シリーズにおいて、ホームで最初の2試合を落とした16チームのうち、そこから巻き返してリーグ優勝決定シリーズに進んだのは2001年のヤンキースと2015年のブルージェイズだけである。2連敗から巻き返す可能性が高いのはどちらのチームか。MLB公式サイトの3人の専門家の見解を見ていこう。

アンソニー・カストロビンス記者はオリオールズを推す。「今季48度の逆転勝利と、1点差ゲームでの勝率.652はリーグトップ。アウェイでは52勝29敗の好成績を残している」とオリオールズにとっての好材料を並べ、「今季のレンジャーズは不安定だ。ドジャースのローテーションの状態を考えると、ブルペンにかなり負担がかかっており、強く推すことはできない」とした。

マーク・フェインサンド記者はドジャース派だ。「私は2001年にヤンキースを担当していたが、10月の経験が豊富という点で、当時のヤンキースと今季のドジャースには共通点がある。ドジャースがパニックに陥ることはない」と主張。「オリオールズは若いチームだ。それに比べると、ドジャースは落ち着いてプレーできるだろう」とドジャースの経験値を重視した。

ブレント・マグワイア記者は、カストロビンス記者と同様にオリオールズを推す。「オリオールズはこの1年、ずっと不利な状況を覆してきた。91カード連続で被スイープがなく、これは歴代3位の記録だ。今季48度の逆転勝利はメジャー最多タイで、1点差ゲームでも30勝を挙げている」とオリオールズの勝負強さを強調。「ドジャースは先発投手陣の不調をカバーできないと思う」とした。

巻き返しのカギを握る選手としては、カストロビンス記者はライアン・オハーン(オリオールズ)、フェインサンド記者はクレイトン・カーショウ(ドジャース)、マグワイア記者はアドリー・ラッチマン(オリオールズ)の名前を挙げている。

また、少なくとも一方のチームがシリーズを第5戦まで持ち込む可能性について、3人とも「イエス」と回答。MLB公式サイトの専門家たちは、今季100勝以上をマークした両チームがこのまま終わるわけはないと考えているようだ。

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