田村淳、子どものころの夢は「とんねるずさんみたくテレビで毎日を楽しく過ごしたかった」

お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳、タレントの貴島明日香、俳優の白本彩奈が10日、都内で行われた公益財団法人公益推進協会 アディーレ未来創造基金「#奨学金返済 支援プロジェクト」記者発表会に出席した。

アディーレ未来創造基金は、奨学金返済を要因とする経済的不安があることで留学や転職、起業など夢の一歩を踏み出せずにいる若者を支援するプロジェクトである。

奨学金制度について問われた田村は「本来、学びたいけどお金がなくて学べない人を支援する制度だと思うんですけど、給付型がもっと広まればいいなと思いますが現状は、そこまでの予算が国からも出せていないのが問題だなと思いますし、学びたい人が学んだ状況で社会に出ていく前に、すでに借金ができてしまう、それで夢とか希望が自分の思い通りに進められないところは問題ですね」と語った。

貴島は「私は実際に奨学金制度は利用していませんでしたけど、兄と妹が利用して進学しました。私の家庭は5人兄弟なので、あまり裕福ではなかったんですけど、奨学金制度があったことによって、兄と妹は好きなことを学べて、夢を諦めずに済んだところがあったので、重要な制度だという認識があります」と話した。

白本は「私はいま大学一年生なんですよ。2年浪人して大学に入ったんですけど、学費に追われている毎日です。もう少し充実した制度だったりとか、なにか安心できるプロジェクトとか支援があれば利用していたのかなと今になって思います」とコメントした。

イベントでは、奨学金の返済のために夢を諦めないといけない人が多い現実について紹介されたが、それを踏まえて出席者に小さいころの夢について聞いてみると、田村は「比較的早くテレビの世界に行きたかった。とんねるずさんを見て『ああいうふうにテレビで毎日を楽しく過ごしたいな』と思っていました。それから中学卒業後に東京に行こうとしましたけど、無口な親父が『高校だけは出といた方がいい』とぼそっと言って、なんでか聞いたら、親父は高校卒業の3日前にどうしても許せないことがあって担任の先生を殴って退学になったらしい。なんであと3日が耐えられなかったのか。それぐらい自分が苦しい思いをしたから高校は出といてほしかったって言われました。高校に行ったから、自分の夢をたくさんのクラスメイトに語ることで道が開けてきて、実際に行ってよかった」と振り返った。

貴島は「小学校のころからパソコンに触れるのが好き。デジタルのクリエイター、グラフィックデザインとかの職業になりたいと小学校のころに思っていました」と明かした。白本は「覚えているのがイルカの調教師です。動物で特にイルカが大好きで、泳ぎに行くとか経験を重ねて『絶対にイルカの調教師になる』と考えていました。続けて「小学4年生ぐらいの時に、ふと気づいたんです。当時も事務所に所属していて、イルカの調教師になりたいんだったら、女優さんになれば『いつかイルカの調教師の役が来るだろう!』と勝手に想像しました。一石二鳥で、女優さんやって、イルカの調教師の役をやろうと思いました。イルカの調教師の役、募集中です」とアピールした。

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