北海道、秋サケ漁獲大幅減 前年の6割、海水温影響か

 北海道が11日までに公表した道内の秋サケの漁獲数は、9月末現在の速報値で前年同期比36.4%減の約772万匹、金額は51.8%減の約159億円だった。道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場によると、北海道近海の9月の海面水温が平年に比べ高くなっており、サケの回帰が遅れているという。

 同試験場によると、漁の最盛期は9月下旬~10月上旬。担当者は「水温が低下傾向にあり、今後ピークが遅れてくると想定している」とした。

 道によると、秋サケの漁獲数は2019~21年に3年連続で2千万匹を下回るなど低迷が続いたが、昨年は約2940万匹と回復していた。

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