浄土ケ浜海舟、破産へ 宮古・浄土ケ浜旅館を運営

 宮古市築地の旅館業浄土ケ浜海舟(資本金50万円、佐々木美津子社長)は10日までに事業停止し、破産申請の準備に入った。東京商工リサーチ盛岡支店によると、負債総額は5月期決算時で約1億8千万円。新型コロナウイルス禍の影響で業績が悪化した。

 1960年に同市日立浜町で浄土ケ浜旅館を創業。浄土ケ浜に近い観光旅館として人気を集めたが、98年に火災で旅館が全焼した。

 翌年に同市光岸地に活魚料理店を併設した旅館を新築したが、東日本大震災で全壊。2011年11月に浄土ケ浜海舟に法人改組し、13年6月に同市築地に規模を拡大した旅館を再建した。

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