佐々木麟太郎、異例の選択肢 米国進学「トータルの人生考えた」

国体に出場した佐々木麟太郎。試合後に米国への進学希望を表明した

 【鹿児島市で清川航矢】花巻東高の佐々木麟太郎(3年)は10日、鹿児島国体高校野球(硬式)の履正社高戦後、引き締まった表情で米国の大学進学へ決意を語った。高校屈指の強打者が選んだのは日本のプロ野球や大学ではなく、有力選手としては異例の選択肢だった。

 佐々木は高校最後の公式戦を3打数無安打で終え、悔しさをにじませながら報道陣約30人の取材に応じた。進路について聞かれると、米国の進学希望を明かし「まだまだ選手として未熟。トータルの人生を考えて決断した」と語った。

 進学先はまだ決まっていない。父の佐々木洋監督は「体づくりなどの考え方も米国の方が合っていると思う。人間として幅を広げ、野球だけの選手でなく、野球もできる人間になってほしい」と激励した。

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