奪った車で青森県内逃走の男 強盗、監禁容疑で再逮捕 岩手県警

 青森県在住の女性の車を奪った上、5時間以上にわたり車内に監禁したとして、岩手県警は10日、強盗と監禁の疑いで本籍盛岡市、住所不定、無職の容疑者の男(76)=強盗致傷罪、詐欺罪で起訴=を再逮捕した。容疑を認めている。容疑者は岩手県内の強盗殺人未遂事件で8月に指名手配され、青森県内で青森県警の追跡を受けながら車で猛スピードで逃走した末、パトカーなどに衝突し確保されていた。

 逮捕容疑は8月21日午前10時ごろから同日午後3時半ごろまでの間、七戸町とその周辺で、県内に住む40代女性を脅し、女性が運転していた軽乗用車(時価30万円相当)と現金数万円を奪った疑い。さらに、女性を車内に監禁した疑い。女性にけがはない。

 青森県警捜査1課によると、容疑者は8月21日午前、東北町で「車が故障したので乗せてほしい」などと話し女性の車に乗り込んだ。七戸町内で女性を脅して運転を代わり、女性を車内に監禁したまま5時間半、距離にして200キロ超を走行したという。

 女性は同日午後3時半ごろ、十和田市内で解放された。

 その後、容疑者はこの車で逃走を続け、同日午後4時35分ごろ、青森市浪岡で確保された。逃走中、パトカーのほか、一般車両2台と接触事故を起こしたことが確認されているという。

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