田中碧に懐疑的な目…クラブでのパフォーマンスにドイツ紙が「大問題になる」と報道、指揮官は復活を期待「まだ若い選手」

[写真:Getty Images]

デュッセルドルフの日本代表MF田中碧(24)だが、懐疑的な目を向けられている。ドイツ『ビルト』が「田中が大きな問題になる」と題して伝えた。

川崎フロンターレからデュッセルドルフへと移籍し、3シーズン目を迎えている田中。カタール・ワールドカップ(W杯)での活躍を受けて、今夏のステップアップも注目された。

しかし、昨シーズン終盤に負傷して離脱。また、デュッセルドルフが設定する移籍金が高いこともあり、今夏の移籍は叶わなかった。

田中は移籍の希望を出しながらもチームに残留することに。今シーズンもスタメンで起用されていたが、9月からは控えに回ることに。ただ、良いパフォーマンスを見せられず、厳しい目が向けられている。

ダニエル・ティウネ監督は田中とも話をしているとのこと。その様子を語った。

「今の彼にとっては簡単なことではない。まだ若い選手だ」

「この2部リーグを完全に理解するには、まだ少し足りていない。彼もハッキリと私に言っていた」

移籍の可能性もあった中で、チームに留まったことで難しくなったという田中の状況。『ビルト』は意外な情報も伝え、代理人が移籍をさせなかったと伝えている。

『ビルト』は「デュッセルドルフの首脳陣は、彼の代理人が遺跡を手配しようとしなかったことに驚いていた」とし、「実際には具体的なものにはならなかったが、シュツットガルトは1度ドアをノックした。ただ、その後、アンジェロ・スティラー(22)をホッフェンハイムから獲得した。リーズ・ユナイテッドはメールで興味を示したが、イリア・グルエフ(23)を獲得した」と状況を伝えた。

デュッセルドルフは田中を売却した資金を利用したかった考えがあり、300万ユーロ(約4億7000万円)以上を手にしたかったとのこと。ただ、今のパフォーマンスでは叶う金額ではなく、招集をされ続けている日本代表での活躍に期待し、デュッセルドルフでもレギュラーに戻ることが必要だとした。

ティウネ監督は「代表チームで自信を得ることはもう少し簡単だ。これから数日、数週間のうちにそうなってもらうことを願う。彼はすでに我々に多くの喜びを与えてくれる」とコメント。代表活動で自信を取り戻し、デュッセルドルフでも高いパフォーマンスを出せるのか。自身のためにも、田中には奮起を期待したいところだ。

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