ナイルワークス、自動飛行する国産農業ドローン「Nile-JZ」発売。可変散布に対応

国産の自動飛行ドローン

Nile-JZは、ハイスペックドローン開発コンソーシアムで開発した機体をベースに、ナイルワークスの独自の自動飛行技術を搭載している。旧機種「Nile-T20」で培った高い自動操縦機能を更に進化させ、ネットワークRTKに対応している。バッテリー・タンク残量検知、障害物回避、異常時の退避まで全自動で行う。

作業効率は旧機種対比で20%アップし、より精密でより高度な散布を実現。可変散布にも対応し、環境負荷の低減にも貢献する。農業未経験者でも散布のエキスパートになれるとしている。

また、機体は折りたためる構造で、圃場への移動や収納に便利だ。コンパクトで取り扱いが簡単だという。バッテリーや液剤・粒剤タンクは、素早く交換できる。

LTE網を介して飛行情報を監視サーバに送信し、機体の状況、飛行経路、バッテリー・タンク残量、通信状況を把握、サポートするため、安心安全な運用が可能。

可変散布で、環境負荷の低減へ

Nile-JZは、様々なタイプの自動飛行を実現する。高度・散布幅・外周回数・散布流量・飛行方向を設定でき、飛行経路は、スマートフォンを使い、オンデマンドですぐに自動生成される。さらに、衛星データや生育監視ドローンから取得するデータを活用し、可変散布にも対応している。同社の栽培支援プラットフォーム「NileBank」との連携だけではなく、他社ソフトとの連携も予定している。

必要なエリアに、必要な量の散布を実現することにより、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」に掲げられている2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減、化学肥料の使用量を30%低減するという目標達成に寄与することにもつながるとしている。

Nile-JZは、2023年10月11日(水)~13日(金)に幕張メッセで開催される「第13回 農業WEEK」で展示している。

Nile-JZのスペック

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