アフガンまた地震1人死亡 M6.3、150人けが

 【ヘラート共同】米地質調査所によると、アフガニスタン西部で11日午前5時11分(日本時間同9時41分)ごろ、M6.3の地震があった。震源はヘラート近郊で、深さは9キロ。7日にM6.3の2回の地震で2445人が死亡、2千人超が負傷したのと同じ地域。地元病院は11日の地震で新たに1人が死亡し、約150人が負傷したと明らかにした。

 AP通信によると、11日の地震で家屋約700棟が倒壊した村があるが、住民らは避難しており、この村での死者は確認されていないと伝えた。

 イスラム主義組織タリバンは2021年8月、武力を背景に民主政権を追い詰め復権。国際社会の制裁により財政が厳しく、被災者支援には限りがある。7日の地震では日干しれんがや泥でできた家屋が多数倒壊した。地元メディアによると、バラダル副首相は11日までにヘラートでの対策会議に出席し、各国やアフガン人富裕層に協力を呼びかけた。

 これまでにトルコやサウジアラビアから食料や医薬品などが到着した。日本もテントや毛布の提供を表明した。

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