安土城跡で発掘調査開始、滋賀 手つかずの天主台、解明へ

安土城跡で行われた発掘調査=11日、滋賀県近江八幡市、東近江市

 織田信長が天下統一の拠点として築いた安土城(滋賀県近江八幡市、東近江市)のかつての姿を明らかにしようと、県がこれまで手つかずだった天主台の北東側の発掘調査に11日から乗り出した。本年度から始まった20年計画の「令和の大調査」の一環で、来年1月下旬まで。

 県が天主台周辺の本格調査に取り組むのは初めてで、今回の対象範囲は315平方m。現在は土砂で埋まっている基礎部の構造のほか、瓦や建物の柱を装飾する金具などの遺物の発見に期待がかかる。

 11日は5人の男性作業員が手作業で丁寧に土を掘り起こした。調査の担当者は「天主の形や高さなどを知る手がかりが見つかればいいなと思う」と話した。

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