専用ツートーン採用、電動モデルの特別仕様車『メルセデスEQS 450+ Edition1』を限定発売

 メルセデス・ベンツの電動ブランドとして展開されるメルセデスEQから、日本上陸第1弾モデルとして登場したフラッグシップ『EQS』に、AMGラインエクステリアに加えて専用のツートーンペイントやナッパレザーの内装を採用した『EQS 450+ Edition1』が登場。日本限定30台で10月6日より予約受注が開始されている。

 そのモデル名に冠された“S”の文字が示すとおり、ラグジュアリーサルーンの最高峰を担う『Sクラス』のEV版となる『EQS』は、専用プラットフォームを設計開発するだけなく、EVならではのパッケージング有用性を活かしたエクステリアを採用。そのデザインだけでなく、空力という機能性も兼ね備えた先進の優美さが表現された。

 その象徴として、グリーンハウスを跨いで続く「ワン・ボウ(弓)」のラインとサッシュレスドアにより、メルセデスの典型的なシルエットとは異なるキャブフォワードデザインを採用。超音波センサーやカメラ類、レーダーセンサーなど運転支援システムのさまざまなデバイスが組み込まれたブラックパネル上部は、左右フェンダーまで回り込んだシェル形状とし、高速巡航時にボンネットが浮く現象を抑えて空力的に有効な機能性も備えるなど、空気抵抗係数となるCd値で0.20の優れた効率を実現する。

 一方のインテリアでは、3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席側有機ELフロントディスプレイ)とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成した“MBUXハイパースクリーン”を最大の特徴とし、いわゆるゼロレイヤーデザインを採用する。

 幅141cmにわたって広がる大きなスクリーンには、防キズと清掃を意識したコーティングも施され、触覚フィードバックや力覚フィードバックなどの直感的タッチ操作機能を搭載。タッチスクリーン上の特定の点に指が触れるとアクチュエーター(センターメディアディスプレイに8個、助手席用ディスプレイに4個内蔵)が働き、まるで機械式スイッチを押したときのような、はっきり分かるフィードバックを感じることができる。

 その“EQS 450+”をベースとした今回の特別仕様車は、外装色に通常モデルでは設定がないオブシディアンブラック/ハイテックシルバーのツートーンペイントを採用し、スポーティなAMGラインデザインと21インチのAMGマルチスポークホイールに加えて、左右フェンダーに“Edition One”のバッジをあしらうなど特別な上質感が演出されている。

外装色に通常モデルでは設定がないオブシディアンブラック/ハイテックシルバーのツートーンペイントを採用
スポーティなAMGラインデザインと21インチのAMGマルチスポークホイールに加えて、左右フェンダーに”Edition One”のバッジをあしらうなど、特別な上質感を演出する

■Edition1専用のナッパレザー内装を採用

 インテリアには通常モデルではオプション設定となっている“MBUXハイパースクリーン”を装備し、車両のエアコンやアンビエントライト、パフュームアトマイザー、音楽プレーヤー等をインテリジェントに組み合わせて作動させ、長距離ドライブや渋滞時などにおいて、車内の快適性を高める機能のエナジャイジングコンフォートプログラムや、後席の乗員の動きからどのような操作を行おうとしているかを認識するMBUXインテリア・アシスタント、後席乗員用に設置されたディスプレイにより移動中も個別に好きな映像や音楽を楽しむことができるMBUXリアエンターテイメントシステム等を標準装備している。

 さらにダイヤモンドステッチが施されたEdition1専用のネバグレー/リフレックスブルーのナッパレザー内装を採用し、機能面でも新たなヒートポンプの採用により、室内を暖める際の消費電力を大幅に削減した。

 パワートレインではリヤアクスルに専用設計の『eATS』を搭載し、最高出力333PS/245kWを発生。容量107.8kWhのリチウムイオンバッテリーをフロアのボディシェル構造内に敷き詰め、モーターには永久磁石同期モーター(PSM)を採用し、ACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローター自体には通電の必要がなく三相の巻線を2個備える六相式を採用することで、きわめて強力な出力特性を持つ。

 これら駆動ユニットはラバーマウントによる二重絶縁が採用された上でサブフレームに固定され、徹底したNVH(騒音、振動、ハーシュネス)対策が施された。また電気自動車ならではの技術として、低速走行する『EQS』に歩行者が気づきやすくなる車両接近通報装置も標準装備し、車速約30km/h以下で前後のアンダーボディ右サイドから専用の音を発生。音は車速が上がるにつれ音量が大きく、周波数が高く変化することから、歩行者はクルマの走行状態(減速/加速)を判断することが可能になる。

 そのほか最小回転半径を高めて取り回し性能を上げるリヤ・アクスルステアリングや、浮遊汚染物質を除去する新開発の大型HEPAフィルターなども搭載。テレマティクスや最新のインテリジェントドライブも兼ね備え、全車右ハンドル仕様で価格は2157万円(税込)に。この特別仕様車の予約注文受付は完売等の理由により予告なく終了される場合があり、30台のうち1台を中古車として販売する予定としている。

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、助手席側有機ELフロントディスプレイ)とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成した”MBUXハイパースクリーン”を標準化
最小回転半径を高めて取り回し性能を上げるリヤ・アクスルステアリングや、浮遊汚染物質を除去する新開発の大型HEPAフィルターなども搭載する

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