2億1615万円の契約が「白紙」に 警察署庁舎の建て替え工事の設計 警察職員の「計算ミス」が原因

愛知県警は、警察署の庁舎の建て替え工事の設計について、本来契約すべきだった業者とは異なる業者と誤って契約していたと明らかにしました。

愛知県警施設課は、瀬戸警察署の庁舎の建て替え工事について、業者から提出された技術提案書を審査、採点し、最も適した業者と契約する「簡易公募型プロポーザル方式」を採用。

ことし8月に、ある建築設計事務所と、2億1615万円で設計契約を結びました。

しかし、公募に参加した4つの業者から提出された2種類の提案書を採点する際、公平に審査するため業者名を伏せて、代わりに「あ~え」の記号をランダムに割り振りましたが、2種類の書類とも同じ記号で割り振ったと職員が思い込んで計算していたことが、その後わかりました。

改めて計算したところ、契約した建築設計事務所は「3位」だったとことがわかり、愛知県警は10月11日に契約を解除しました。

今後、「1位」だった業者と改めて契約に向けて交渉するということです。

愛知県警施設課の金原忠次長は「関係の皆様には多大なご迷惑をおかけいたしましたことに深くお詫び申し上げます。より一層チェック体制の強化を図るなどし、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

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