【MLB】地区シリーズを戦うツインズの前田健太は、来季もMLBでプレーするのか

写真:MLBで8年目のシーズンを迎えた前田健太 来シーズンはどこのユニフォームを着るのだろうか

日本人で唯一ディビジョンシリーズのロースターに入っている選手がいる。ツインズ所属の前田健太である。ポストシーズンに出場したチームに所属している日本人は、前田の他にブルージェイズの菊池雄星とオリオールズの藤浪晋太郎がいた。しかしながら、菊池はワイルドカードシリーズで敗退。藤浪はディビジョンシリーズのロースターに入れず、チームも敗退した。

前田の所属するツインズはア・リーグの中地区で優勝したものの、第三シードのためワイルドカードシリーズから登場した。そこで菊池所属のブルージェイズと対戦し、自身は登板がなかったものの、2連勝でディビジョンシリーズに進出していた。

ツインズは、ディビジョンシリーズでワールドシリーズ連覇を目指すアストロズと対戦。前田の今シーズン初のポストシーズン登板機会は、10月7日(日本時間8日)の第1戦で回ってきた。3点ビハインドの4回からマウンドに上がると、先頭の6番マイケル・ブラントリーにヒットを打たれる。その後、四球とワイルドピッチでツーアウト2、3塁のピンチを招くと、打席に1番ホセ・アルトゥーべを迎える。2球で追い込むと、最後は低めの変化球でショートゴロに打ち取り、ピンチを脱する。

続く5回もマウンドに上がったが、先頭のアレックス・ブレグマンにヒットを打たれると、四球でワンアウト1、2塁のピンチを招き、5番ホセ・アブレイユと7番チャス・マコーミックにタイムリーを浴び、2回2失点でマウンドを降りる。チームはこの試合を4-6で落とした。

前田の2度目の登板は、10月10日(日本時間11日)の第3戦で回ってきた。第2戦で勝利し対戦成績を五分に戻していたツインズとしては、何としてでも勝ち星を挙げてリーグチャンピオンシップシリーズに王手をかけたいところであった。

前田の登板が回ってきたのは5点ビハインドの6回だった。先頭のジェレミー・ペーニャを四球で出塁させると、続くマーティン・マルドナードにヒットを浴び、ノーアウト1、3塁のピンチを招く。1アウトを取ったものの、ブレグマンにタイムリーヒットを浴び、1点を奪われる。続いてマウンドに上がった7回は三者凡退に抑えた。チームはこの試合を1-9で落とし、窮地に立たされた。

前田にとって、今年のポストシーズンは重要な意味を持っている。その理由は、前田が2015年オフに結んだ8年総額2500万ドルの契約が今年で切れるからだ。前田はこの8年間、ケガの影響で全休するシーズンがあったものの、サイ・ヤング賞投票で2位に入るシーズンもあるなど、大きな活躍を見せてきた。そのため、シーズンオフには多くのメジャー球団が獲得を狙うのではないかと言われている。

その一方で日本復帰も噂されている。前田は日本で広島東洋カープに所属していたが、カープ在籍の最後の1年間はMLBで活躍した黒田博樹氏とチームメートであった。黒田氏は多額のMLB球団のオファーを蹴って、カープに復帰したとも言われている。黒田氏のように日本復帰をするのか、夢を追い続けてMLBの球団と契約するのか。前田の去就に注目が集まる。

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