社名変更で新ブランド構築 日立造船の三野禎男社長

インタビューに答える日立造船の三野禎男社長

 2024年10月1日から社名を「カナデビア」に変更すると発表した日立造船の三野禎男社長が12日までに共同通信などのインタビューに応じ「事業実態に合わない社名を変更し、新しい企業ブランドを構築したい」と語った。日立造船は02年に造船事業を切り離しており、社名と事業が乖離していた。

 新社名の「カナデビア」は日本語の「奏でる」と、ラテン語で道を意味する単語を組み合わせた造語。「ハーモニーを奏でるように人類と自然に調和をもたらす新しい道を切り開いていく」という意味を込めた。

 日立造船は1881年に「大阪鉄工所」として創業。1936年に日立製作所の傘下に入り、社名を「日立造船」に変更するも、戦後の財閥解体で日立グループから離脱した。現在はごみ焼却施設の建設などを手がけている。三野氏は「英国出身で、日本の公益を重視して事業を興した創業者の精神を受け継ぐ社名だ」と話した。

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