クマ痕跡、県内各所に 富山市は住宅街に足跡

 富山県がクマの大量出没に厳戒態勢を敷く中、県内では11日も痕跡や目撃の情報が相次いで自治体に寄せられた。富山市内の4件はいずれも人間の活動が活発で本来生息していない「ゾーン3」で見つかった。

 同市下大久保では午前7時ごろ、住宅街にある民家の花壇で、家人が成獣とみられる足跡を発見した。付近の大久保小は、保護者に登下校時の送迎を依頼し、教員が児童の見守り活動を強化。市職員、富山南署員、猟友会員がパトロールした。

 同市小糸で午前11時、東大久保で同11時15分にそれぞれ集落内でふんと柿の木に登った跡が確認された。午後5時20分ごろには、直坂の田んぼ付近で1頭の目撃があった。

 南砺市では、来栖の住宅近くで午前9時に柿の実を食べた跡と枝折れ、上見の墓地付近の柿畑で午前10時にふんと枝折れが確認された。

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