マンチェスター・ユナイテッドが、スポルティングCPのポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオ(22)を再びセンターバックの獲得候補リストに入れたようだ。
現在、アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス、イングランド代表DFルーク・ショーらの戦線離脱でディフェンスラインに大きな問題を抱えるユナイテッド。今夏の移籍市場ではエリク・テン・ハグ監督が志向するスタイルと合致する若手センターバックの獲得を目指したが、イングランド代表DFハリー・マグワイアの売却失敗によって最終的に補強を見送る形となった。
しかし、ここからの巻き返しに向け、ディフェンスラインの整備は急務となっており、今冬の移籍市場では数人の獲得候補の中から少なくとも1人とはセンターバックを獲得する見込みだ。
現時点では今夏にも興味が報じられたレバークーゼンのブルキナファソ代表DFエドモン・タプソバ、ニースのフランス代表DFジャン=クレール・トディボに加え、ベンフィカのポルトガル代表DFアントニオ・シウバが有力な候補に挙がる。
さらに、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、赤い悪魔は昨年夏の段階から関心を示し、現在はリバプールやニューカッスルも熱視線を注ぐスポルティングの左利きDFへの関心を強めているようだ。
現在、ユナイテッドはイナシオを視察する目的でポルトガルにスカウトを派遣する予定だという。
イナシオは2020年10月にスポルティングの下部組織からファーストチームデビュー。以降はディフェンスラインの主力に定着し、安定したパフォーマンスを継続。また、3キャップを刻むポルトガル代表では直近のルクセンブルク代表戦で初ゴールを含む2ゴールを挙げる活躍を見せた。
身長185cmとヨーロッパのセンターバックとしては特筆すべき高さはないものの、攻守両面で空中戦で無類の強さを見せており、守備では3バックの左右を主戦場にスピードとカバーリング能力の高さが印象的だ。さらに、後方から繋ぐスタイルを志向するルベン・アモリム監督の下で正確な球出しに的確な持ち運びと、モダンなセンターバックとして評価を高めている。
なお、スポルティングと2027年まで契約を残すイナシオだが、6000万ユーロ(約95億円)程度の契約解除条項が設定されている。