黒沢川堤防を彩るヒガンバナが見頃 北上・住民が景観守り25年

黒沢尻川堤防で見頃を迎えているヒガンバナ

 北上市の黒沢川堤防約400メートルで、ヒガンバナが見頃を迎えている。市民が25年前から植え付けや草刈りを行い、大切に育てており憩いの場となっている。

 朱色の花が鮮やかに咲く。犬の散歩で訪れた同市黒沢尻の伊藤義晴さん(71)は「秋の風物詩に癒やされる。管理は大変だろう」と思いやった。今週末ごろまで楽しめる。

 管理を続けているのが同市里分の高橋孝夫さん(93)だ。きれいな景観をつくろうと北上川との合流地点から球根を植え始めた。一人の地道な活動に共感し、7年ほど前からは同市黒沢尻の小田島久雄さん(75)も草刈りや球根の植え付けなどを手伝う。

 ヒガンバナを守り、育てるボランティアを募集中。問い合わせは黒沢尻15区会の小原市忠会長(0197.65.5075)へ。

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