イスラエル、挙国一致内閣へ 地上侵攻準備「ハマスはIS」

閣議に出席したイスラエルのネタニヤフ首相=9月27日、エルサレム(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は11日、野党党首のガンツ前国防相と戦時下に挙国一致内閣を樹立することで合意した。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマス掃討に向けた地上侵攻の準備を進める。ネタニヤフ氏は「ハマスは過激派組織『イスラム国』(IS)であり、排除されるべきだ」と述べた。

 戦闘は続き、ガザ保健当局は11日、パレスチナ側の死者が1100人に達したと発表した。イスラエル側は1200人で、死者は計2300人となった。

 イスラエルメディアによると、挙国一致内閣は12日に国会で承認される。ネタニヤフ氏、ガンツ氏、ガラント国防相が新設される「戦争管理閣議」のメンバーとなり、元軍トップら2人のオブザーバーが加わる。

 ネタニヤフ氏はテレビ演説で「われわれは全ての前線で全力で戦い、攻勢に出る。ハマスのメンバーは全員死ぬ」と語った。ガンツ氏も「今は戦争の時だ」と訴えた。戦争遂行に関係のない法律や政府決定の議論は進めないという。

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