広島県三次市で、200年以上続く伝統神事で、県の指定無形民俗文化財に指定されている「神殿入(こうぞのり)」が行われました。
神事が行われた神社周辺には、約1400基の灯ろうが設置され、幻想的な雰囲気に包まれました。
「神殿入」は、江戸時代の大飢饉で亡くなった人たちを追悼し、五穀豊穣の願いを込めて始まったと伝えられています。
去年までは新型コロナウイルスの影響でそれぞれで参拝していましたが、ことしは5年ぶりに地元の約70戸の住民が参道入口に一堂に集まりました。
午後9時30分。集まった人たちは赤や緑の灯ろうを手に、神社までのおよそ400メートル道のりを練り歩きます。
参拝者
「真っ暗なところに灯ろうが光るのはきれいだなと思って(子どもに)見せてあげたいなと思ってきた。幼稚園に行くのでいっぱい友だちができるようにと、けががないようにとお祈りしました」
ことしは、去年を上回るおよそ100人が参拝に訪れたということです。