80歳の重量挙げ選手・野呂さん(青森・弘前市)、全日本マスターズ連覇

メダルと賞状を掲げる野呂さん。「目標は3連覇」=10日、弘前克雪トレーニングセンター

 青森県ウエイトリフティング協会の現職会長で県内最高齢の現役選手でもある野呂洋さん(80)=弘前市=が、9月30日に金沢市で行われた全日本マスターズ選手権80歳の部(67キロ級)で優勝し連覇を果たした。「1キロでも多く」。自分の肉体のさらなる進化を信じ大会3連覇に挑む。

 大会ではスナッチ34キロ、ジャーク40キロの計74キロを挙げた。昨年の自分の優勝記録計70キロを上回った上に、大会新記録樹立のおまけ付き。昨年苦しめられたお尻から太もも辺りにかけての痛みもほぼ直った。野呂さんは「この上なくうれしい」と笑顔を見せた。

 喜びもつかの間。10日、弘前市の弘前克雪トレーニングセンターに、真剣な表情でバーベルを挙げ続ける野呂さんの姿があった。優勝に気の緩みはなく、週2回の練習を欠かさない。

 指導に当たる弘前協会会長の齋藤將さん(72)は「練習を率先してやるから若い人の刺激になっている。コーチ冥利(みょうり)に尽きる」と話す。

 大会後の練習で優勝記録をさらに上回る重量を挙げた。野呂さんは「コーチの指導のおかげ。次の目標は3連覇。トータル80キロを目指したい」と語った。

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