アイデアルが骨盤底筋を鍛える装置開発 便失禁患者に活用へ

骨盤底筋を鍛える装置と開発した田辺正章社長。症状の抑制が期待される

 盛岡市の健康機器開発・製造のIDEAL(アイデアル、資本金500万円、田辺正章社長)は、骨盤底筋を鍛える装置を開発した。センサーで成果を測定する独自の技術を搭載。国内の便失禁患者が約500万人とされる中、症状抑制には自主トレーニングが有効で、自宅で手軽に使える高性能機器を来年にも本格販売する。

 骨盤の下部に位置する骨盤底筋が衰えると、尿漏れや便漏れの原因になるが、適切に鍛えると排便機能を改善し、痩身(そうしん)にもつながる。服を着たまま装置に座り、筋肉を収縮させることで骨盤底筋を鍛える。

 二つのセンサーを備え、筋肉の動きをスマートフォンでデータ管理できるのが特長だ。トレーニングのデータを医師に見せることで、適切な診断につなげることも想定する。これらの技術を特許申請中で、価格は3万~4万円を想定している。

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