「大相撲焼津場所」開催 翠富士、熱海富士も登場! 約2800人のファンが詰めかける… 静岡・焼津市 12日

焼津市で大相撲の地方巡業が行われ、静岡県内出身の翠富士や熱海富士も登場。詰めかけた相撲ファンを沸かせました。会場では、本場所では見ることができないファンサービスも。

4年ぶりの開催となった「大相撲焼津場所」。午前9時の開場と同時に、約2800人の相撲ファンが詰めかけました。入口では人気力士との記念撮影も。多くのファンのお目当ては地元、焼津市出身の翠富士。そして、先場所、優勝争いを演じた熱海市出身の熱海富士。

Q どなたの応援ですか?

(相撲ファン)

「翠富士と熱海富士。どちらも真っすぐに当たる、体の大きさに関わらず。笑顔がかわいい、技が大好きです」

「すごく大きいです、初めて生でお相撲さんを見たが、迫力がありました」

「翠富士も熱海富士も取組の時は真剣な表情ですけど、勝った後に見せる笑顔がギャップがあって好きです」

体育館に設けられた土俵では、地方巡業ならではの催しも。普段、テレビでは見ることがない稽古の様子や、地元子ども力士との取組も。さらに、翠富士と熱海富士がファンの質問に答えるコーナーもありました。

(相撲ファン)

「静岡でデートに連れて行ってくれるなら、どこに連れて行ってくれますか?」

(熱海富士)

「地元が熱海で、花火大会が有名なので、夜、花火が見られる所でロマンチックなデートをしたい」

(翠富士)

「自分は焼津さかなセンターへ行って(笑)魚を買って、浜当目で、刺身食います」

そして、午後からはいよいよ取組がスタート。幕内力士の土俵入りでは、県内出身の2人に一際大きな歓声が沸き起こります。注目の取組。

熱海富士は、朝乃山と対戦。立ち合い、お互い回しをとってがっぷり四つに組みあいます。熱海富士、寄る…寄る…朝乃山残しますが、最後は…寄り切って熱海富士の勝ち。

翠富士の対戦相手は錦木。翠富士、立ち合い相手の回しをとってもろ差しに、土俵際、押し返して…最後は土俵の外へ…。

2人とも地元で見事な白星をあげました。

(翠富士)

「やっぱり他の巡業より声援が大きな気がして、すごくうれしい、お客さんから『昔、自転車で走りまわっていたね』と言われて懐かしい」

( 熱海富士)

「暖かく迎え入れてくれてうれしいです、やっぱり先場所見てくれた人がたくさんいてうれしいですね」

2人は同じ伊勢ケ浜部屋の先輩、後輩。お互いのことについて聞かれると…。

(翠富士)

「後輩で小さいときから知っているので、抜かれないように頑張りたい」

(熱海富士)

「ずっとよくしてもらい、静岡でも面倒をみてもらった、(翠富士とは)自分の部屋でゲームやったりします、全然勝てないです」

2人の活躍で大いに盛り上がった焼津場所。11月12日から始まる11月場所でどんな相撲を見せてくれるのか、期待が膨らみます。

大相撲は東京・大阪・名古屋・福岡で年間6回行われ、成績によって番付が決まる「本場所」が注目されますが、12日に行われたのは、相撲の普及や地域活性化を目的に全国各地で行われる「巡業」です。「本場所」では力士たちの緊張感のある真剣勝負が楽しめますが、実は、巡業でしか味わえない楽しみも多くあります。

巡業では昼ごろから取り組みが始まりますが、午前中から力士たちの熱の入った稽古を見ることができたり、会場では人気力士に気軽に声をかけることができて、写真撮影もできます。

12日の焼津巡業でも、朝から約2800人の相撲ファンが詰めかけて巡業を満喫していました。そして、取り組みの合間にも「巡業ならでは」の催し物が…。手拍子や掛け声に合わせて相撲界に代々伝わる歌を披露する「相撲甚句」。力士の普段は聞けない美声を聞くことができます。

続いて、二人の力士が相撲の禁じ手や珍しい決まり手を演じる「初っ切り」。ピリピリとした本場所とは真逆の、コミカルな掛け合いは、巡業でしか見られない楽しみです。

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