県警捜査員らが「鑑識伝承塾」 ベテランから技を盗め! 広島

ベテラン捜査員の技を盗め!経験の浅い捜査員らが犯罪捜査に欠かせない鑑識の技術を学ぶ「伝承塾」が開かれました。

「(足跡は)ほこりでできているから白い床にほんの少し何か色がついている。ほんの少し色が違うみたいに見えるものがある。それを捕まえてくれたら今ここにあるの見える?」

講師を務めるのは数々の凶悪事件で分析や鑑定をしてきた原忠嗣指導官です。44年間、足跡を頼りに犯人を追ってきました。

原忠嗣指導官「実際の現場で見えるものはほんの少しのかけらのようなものしか見えませんので、それを逃すことなく採取していくためにどうしたらいいかを伝えています」

伝承塾に参加したのは鑑識経験の浅い捜査員ら12人で、実際の事件や事故の現場を想定し指紋や足跡、DNAの取り方などベテラン捜査員の熟練技術を学びました。

広島東署 地域課 宍戸友美さん「まず見えない。ただのごみなのか痕跡なのかそれを見極める目は長年の経験や現場の数をこなしていかないと得られないものなのかなと痛感しました」

伝承塾は12年前から開かれていて、今後も後継者育成のため続いていくということです。

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