森保一監督、三笘薫の代役候補には中村敬斗を指名… 離脱者・コンディション不良者続出の状況は「レベルアップの良い機会」

三笘の代役候補として名前の挙がった中村敬斗[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表の森保一監督が13日にデンカビッグスワンスタジアム(新潟)で行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦に向けた前日記者会見に臨んだ。

9月の代表ウィークでは欧州遠征を行い、ドイツ代表に4-1、トルコ代表に4-2の勝利を収めた日本代表。あれから1カ月が経った今回の代表ウィークでは、13日に新潟でカナダ代表と、17日に神戸でチュニジア代表と対戦する。

今回の2試合は11月から始まる2026年北中米ワールドカップ(W杯)・2次予選と来年1月に開催されるアジアカップに向けた最終調整の場となるが、まずは観客を喜ばせるための勝利を目指し、その上でチーム力を上げていきたいと語った。

「11月から始まる2026年の北中米W杯に向けたアジア予選の準備、アジア予選に繋がるものにしないといけないということはもちろんわかっていますが、まずはこの新潟で勝って、スタジアムに足を運んでくださるサポーターの皆さん、そしてメディアの皆さんを通して応援してくださる皆さんに喜んでいただけるように勝利を目指して、戦いたいと思います」

「そしてチームとしては、招集の時からいろんなアクシデント等々、この活動の中でも残念ながら負傷してしまった選手がいたりということはありましたが、チームとして戦術的な共有をより図っていけるように、明日の試合ともう1試合の中で戦術的な幅を広げ、個の経験値を上げられるようにできればなと思っています」

ブライトン&ホーヴ・アルビオンのFW三笘薫を始めとする招集メンバーがケガやコンディション不良に見舞われ、数人のメンバー変更も強いられた中、森保監督は「まずは選手たちの早期回復を心からチームとして願っていきたい」と当人たちの気持ちを推し量った。

一方で、こういったアクシデントが本番に向けたシミュレーションになるとも主張。代役を務める選手への期待を口にした。

「(三笘について)もちろんこれまでやってきたことを踏まえると、彼がこのメンバーにいることが当然のことであって、チームとして、そしてサポーターの皆さん、メディアの皆さんも含めた国民の皆さんも彼の活躍を期待していると思いますが、ケガであったり、出場停止であったり、コンディション不良であったり、諸々必ずその人が招集できるとは限らないということも考えておかなければいけないと思います」

「そういった意味では、今回招集できなかった選手がいる中で、まだまだ日本人の選手の中には良い選手がいるということもありますし、全体の経験値を上げる、レベルアップをするという意味では非常に良い機会だと思います」

「アジア予選が始まった中で誰かだけに依存するのではなく、誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能するというところ、普段からチームとして共有している部分を明日の試合、そして次の試合に向けてもチームとして事象が出ればと思っています」

三笘の具体的な代役候補としては、前回のトルコ代表戦で2ゴールを決めたスタッド・ランスのFW中村敬斗の名前を挙げた。

「三笘のポジションについては、今回の負傷者・コンディション不良の中でもポジション的に言うとウインガーがほとんど招集できなかったり、離脱ということになってしまった事実がある中で、中村敬斗がまずは候補かなと思っています。いつも見させていただいているとはいえ、今日の練習を見て最終的には決めたいと思いますが、候補としては敬斗かなと思っています」

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