「平日なのにいっぱい来てくれてうれしい」熱海富士が!翠富士が!3,000人の地元ファン沸かす “相撲どころ”で大相撲巡業=静岡・焼津市

大相撲の秋の巡業が10月12日、4年ぶりに静岡県焼津市で行われました。先場所優勝争いを演じた熱海富士や地元・焼津市出身の翠富士が来場し、多くのファンを沸かせました。

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12日行われた秋の巡業、地元力士たちを一目見ようと、会場の焼津市総合体育館には約3,000人のファンが集まりました。

午前中は公開朝稽古が行われ、先場所、優勝争いを演じた熱海富士、さらに焼津市出身の翠富士のぶつかり稽古では、ひと際大きな歓声があがります。

地元の中学生たちに稽古をつける一幕もあり、会場は大いに盛り上がります。さらに、観客からの質問に答えるコーナーでは?

<熱海富士>
Q.どうやったら相撲が強くなりますか?
「人がやっている3倍(練習を)やることです」

<翠富士>
「お父さんとお母さんの言うことを聞いていれば強くなります」

大相撲・秋巡業が開催された焼津市。翠富士を輩出しただけでなく、静岡県内でも有数の「相撲のまち」でもあります。

<篠原大和記者>
「JR焼津駅にほど近い焼津市焼津です。こちらでは市の相撲場で子どもたちが稽古に励んでいます」

40年近い歴史を持つ「やいづ少年相撲クラブ」です。焼津市を中心に県内各地から相撲を愛する子どもたち約20人が集まり、市営の屋外相撲場で週3回、汗を流しています。

<中学1年生>
「みんなと楽しく稽古できて、競い合えるところが楽しい」

焼津市には、少年相撲クラブが2つあり、市役所や高校にも相撲部があるなど相撲に取り組む環境に恵まれています。

<やいづ少年相撲クラブ 成川輝代表>
「(焼津は)昔から相撲をやっている人数が多い。教えていただける人が多いことが歴史があっていいことだと思う」

翠富士も地元、焼津市で大きく成長してきました。

<小学6年生>
「翠富士や熱海富士のような静岡県出身で活躍する力士になりたい」

地元からの期待を一身に背負う熱海富士と翠富士。巡業のメインを飾る取組にも登場します。

翠富士、地元の声援を背に持ち前の粘りをみせます。最後は、寄り切り。両力士の熱のこもった取組に会場はこの日一番の歓声に包まれました。

<観客>
「実家がこっちで東京から来ました。イケメンなんで翠富士」
Q.近くでお相撲さん見るのどうですか?
「楽しい」
Q.熱海富士近くで見ました?
「(子どもを)抱っこしてもらったんです」
「わたし、サインももらっちゃいました」

<熱海富士>
「みなさんあたたかく迎え入れてくれてうれしいです。自分も熱海という名前がついていて、静岡県出身なので、応援してくださっているのが伝わる」

<翠富士>
「平日なのにありがたいことにすごくいっぱい来てくれてうれしいです。先場所8連勝で終わっているので連勝を伸ばしていけたらと思う」

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