久保建英の「正直キツい」発言に森保一監督が反応 「過酷な条件の中で戦ってくれている」「理解した上で選手たちの頑張りを見て」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表の森保一監督が13日にデンカビッグスワンスタジアム(新潟)で行われるMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023のカナダ代表戦に向けた前日記者会見で、選手たちの疲労に言及した。

9月の代表ウィークでは欧州遠征を行い、ドイツ代表やトルコ代表と対戦した日本。今回のカナダ代表戦、チュニジア代表戦はそれぞれ新潟、神戸での開催となるため、ヨーロッパでプレーしている選手たちは前回よりも長距離の移動を強いられている。

11日のトレーニングキャンプ3日目には、MF久保建英(レアル・ソシエダ)が「正直キツいです」、「キツさがあるのも事実です」と、連戦と長距離移動のため体力的に厳しい状態であることを告白。森保監督は久保のこの発言について触れ、日本のために戦っている選手たちの奮闘ぶりを称えた。

「ヨーロッパの大会に出ている選手たち、国内ももちろんだと思いますが、連戦をやって、さらに長距離移動・時差がある中、気候が違う中という過酷の条件でも日本のために、日本代表の一員として戦うという覚悟を持って毎回招集に応じてくれていると思いますし、頑張ってくれていると思います」

「もちろん国内組もハードな日程の中、日本でやるとは言え疲労・疲弊がある中、日本のために代表選手として志を持って、覚悟を持って集まってきてくれていると思います。9月の前回の活動で言えば、逆に日本代表の選手の中でも国内組が長距離移動がある中での戦いで、帰ってきてすぐ試合をしなければいけないという過酷なスケジュールで戦ってくれていたと思います」

また、この選手たちの頑張りがファンにも伝わってほしいと森保監督は主張。ある代表選手が4年間で「地球8周分の移動をした」という例を出し、その過酷さを表現した。

「実際、以前ある選手がロシアのワールドカップが終わってから、カタールのワールドカップまで日本代表として活動した時に、地球8周分の移動をしたということがあったと思いますが、本当にこの過酷な条件の中、代表として選手たちは日本のために覚悟を持って戦ってくれていると思います」

「それをメディアの皆さんに展開していただいて、より多くの人に知っていただけると、本当に選手たちがどれだけ覚悟を持って、志を持って、日本のために戦っているのかということを理解してもらえた上で試合を見ていただける、選手たちの頑張りを見ていただけるかなと思っています」

今回のカナダ代表戦が金曜日開催であることにも言及。11月16日の2026年北中米ワールドカップ(W杯)・2次予選の初戦(対戦相手未定)が木曜日開催であることから、来月も似たような間隔で試合に臨む選手がいることを考慮し、海外組へのリスペクトを示した。

「今回は金曜日の試合ということですけど、11月から始まる2026年のワールドカップに向けての第1戦は木曜日の開催になります。ということは、土曜・日曜、週末に戦った上で最後に集まってこられる選手は火曜日、もしくは水曜日になる場合もあります」

「トレーニングする時間も実際ない中、選手の体調で言うと、リカバリーする時間もない中で公式戦を戦わなければいけないというところがあります。普通の旅行でヨーロッパに行って、ヨーロッパから日本に移動して、次の日か、次の次の日に90分を走らなければならないということを考えると、本当に選手たちの頑張りという部分においては私自身リスペクトの気持ちでいつもいっぱいになっています」

「そんな選手たちを多くのサポーターの皆さん、そして国民の皆さんに応援していただければなと思っています」

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