日本代表とカナダ代表が対戦するMIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023が13日午後7時35分に新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開催される。前回対戦は昨年11月に1-2で惜敗した相手にリベンジできるか注目を集めている。
今回カナダが招集したメンバーには前回対戦しなかったワールドクラスの選手がいるため、日本代表イレブンがカナダ相手にどのような試合を見せるのか。
今回は日本と対戦するカナダ代表の危険な4選手をセレクトした。
MLSで育ったスーパーアスリート
サイル・ラリン
所属:マジョルカ(スペイン1部)
ポジション:センターフォワード
2015年のMLS(アメリカ1部相当)ドラフト全体1位でコネチカット大からオーランド・シティへ加入したラリンは、欧州クラブのオファーを断ってドラフトに参加したという。カナダ、アメリカでプロデビュー前から注目されていたラリンは、リーグ戦87試合43得点と胸を張れる結果を残して渡欧。現在はマジョルカでプレーしている。
圧倒的なアスリート能力を持っており、「でかい、強い、速い」の3拍子を高水準で体現する。空中戦では圧倒的な跳躍力を生かして競り勝ち、ラインブレイクもスピードと強さで相手ディフェンスラインを突き破る。2021年には代表で13試合14得点と凄まじい活躍でチームをワールドカップへと導いた。
前回対戦では無得点に終わるも、優れた身体能力で危ないシーンをつくられる場面もあった。今回もゴール前で決定的な仕事をされる前に完封してやりたい。
W杯前回大会最年少選手
イスマエル・コネ
所属:ワトフォード(イングランド2部)
ポジション:セントラルミッドフィールダー
昨年のW杯では全チームで最年少の20歳で大会に3試合出場したコネは、身長186センチの高身長と身体能力を生かしたプレーに、柔らかい足元から繰り出すパスやドリブルなど、意外性のあるプレーでカナダの新しいアクセントとなっている。
コートジボワールのアビジャンで生まれたが、幼少期にカナダへ移住。育成年代から複数の欧州クラブが熱視線を送っていた逸材であり、W杯終了後にMLSのCFモンレアルからワトフォードへステップアップした。
前回対戦時は後半から出場したため、そこまで良さを出すことができなかった。推進力を生かした持ち上がるドリブルや強烈なシュートなど意外性のあるプレーを見せることが多々あるため、警戒しなければならない選手だ。
北中米最強クラスのストライカー
ジョナサン・デイヴィッド
所属:リール(フランス1部)
ポジション:センターフォワード
カナダ代表の絶対的エースストライカーであるデイヴィッドは、北中米でも最強クラスのフォワードとして君臨している。圧倒的なスピード、優れた決定力、正確なボールコントロール、繊細なトラップとストライカーに必要な要素を高水準で備えている。
アメリカ・ニューヨークでハイチ人の両親から生まれたデイヴィッドは、育成年代時代から突出したストライカーとして北米地域では著名な存在だった。ベルギー1部ヘントでプロになったデイヴィッドは、デビューシーズンに33試合12得点、翌シーズンは27試合18得点と大活躍。リールでもすべてのシーズンで二桁得点を達成しており、昨季はリーグ戦37試合24得点4アシストと圧倒的なパフォーマンスを見せた。
市場価格推定6000万ユーロ(transfermarkt調べ)のストライカーは、複数の欧州メガクラブから注視されているという。前回対戦時は無得点で終わったものの、今季は代表戦4試合3得点と好調。リベンジマッチの大きな障壁になりそうだ。
初対決となる正真正銘のワールドクラス
アルフォンソ・デイヴィス
所属:バイエルン(ドイツ1部)
ポジション:左サイドバック
カナダ代表の顔といえばデイヴィスだ。バイエルンでセンセーショナルな活躍を見せる不動の左サイドバックは、超人的な身体能力、突出した攻撃センス、優れた技術を持つ正真正銘のワールドクラス。
カナダ代表では持ち前の攻撃センスをフルに生かして、センターフォワード、シャドー、ウイングと様々なポジションをこなしている。代表通算41試合14得点17アシストと攻撃の中核を務めている。
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前回対戦時は筋繊維断裂とケガのためチームに帯同していなかったため、デイヴィスが出場すれば初対決となる。登録はDFとなっているが、恐らく前線での起用が予想される。北中米屈指のタレントが出場すれば、カナダはより難しい相手になるだろう。