新種のミズカメムシ発見 なぎさに生息、オレンジ色の体

新たに発見されたナギサミズカメムシ(石川県ふれあい昆虫館提供)

 石川県ふれあい昆虫館などの共同研究チームは12日、半水生の昆虫ミズカメムシの新種を発見したと発表した。海岸の波打ち際に生息することから「ナギサミズカメムシ」と命名された。体長2~3ミリほどで石の隙間の暗い場所にいるため目が退化し、オレンジ色の体と長い口などが特徴。

 同館によると、国内で新種のミズカメムシが発見されるのは59年ぶり。論文は12日付のニュージーランド科学誌に掲載された。

 ミズカメムシは緑や茶褐色の種が多く、新種は大きく異なるという。これまで島根県、香川県、福岡県の海岸で採取されている。形態を検討した結果、知られていたどの属にも該当しない新種と判明した。

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