営業は月1回…福井県にある「幻」のキャンプ用品店 「KitchenCamp」ブランドなど展示販売

キャンプ用品がずらりと並ぶ「キッチンキャンプ」のアウトレット店内=10月12日、福井県越前町境野
キャンプ用品ブランドを運営する「キッチンボード」の山口力丸さん=10月12日、同社オフィス前

 キャンプ用品ブランド「KitchenCamp(キッチンキャンプ)」を展開するシステム開発の「KitchenBoard(キッチンボード)」=本社・福井県越前町=が、同町境野の自社オフィス横にアウトレット店を構え、オリジナル商品や国内外のキャンプグッズを展示販売している。ただ、営業は月に1度だけ。そんな“幻”の店に県内外から多くのキャンパーが訪れている。10月は15日に営業する。

 同ブランドはキッチンボードが昨年立ち上げた。同社は大学時代の同級生、山口力丸さん(31)=同町=と上出健太さん(31)=東京=が2021年に設立し、システム開発業務と併せてブランド運営も行っている。

 ブランドのコンセプトは「家庭のキッチン用品でちょっとおしゃれなキャンプを」。商品はテーブルやチェア、バーベキュー用コンロに調理器具と多彩で、2人が普段使いに適したデザインや使いやすさにこだわって開発している。

 商品は同社ホームページにあるオンラインストアと通販サイト「アマゾン」で取り扱っている。販路拡大を目指して、山口さんの実家で工場だった建物を店舗に改装し今年5月、2日間限定で商品を販売したところ大好評。オリジナル商品や国内外の掘り出し物のグッズを求め、2日間で約400人が足を運んだ。山口さんによると8、9月にも営業し、リピーターも多く訪れたという。

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 アウトレット店では、商品に張られたQRコードをスマートフォンで読み取ると、値段や使い方などが分かる同社開発のシステムを導入。山口さんは人件費などが抑えられ、手ごろな価格で販売できるようになったといい「この機会を楽しみにしてくれている人が増えている」と実感している。

⇒【写真】キャンプ用品ブランドを運営する「キッチンボード」の山口さん

 15日は午前10時~午後4時。ブランドの新商品を含む約500点を展示販売する。このほか、オフィス近くを流れる天王川沿いを散策する特別企画などを用意。キッチンカーやコーヒーの出店も並ぶ。山口さんは「キャンプ用品はおうち時間を充実させるアイテムでもある。ぜひ見にきて」と話していた。詳細はアウトレット店のインスタグラム(@kitchencamp_outlet)から。

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